第49話 断ち切れなかったもの
「竜弥、こっちこっち」
俺が着いた場所はこじんまりとした綺麗な個人店の焼肉屋。
俺が予想していた格式がありそうな焼肉屋とは違うけどこっちの方が畏まらずに済むし萎縮せずにいられるから有難いかもしれない。格式がある場所が苦手とは言わないけどどうも自分の身の丈には合わないと思ってしまう。
席に座り俺は先ほどまで歩いていたこともあって自分の呼吸を一旦落ち着かせるかの如く店員さんが持って来てくれた水を飲む。流石に都内の中を突っ切りながらも車を走らせる自信がなかった為、電車で来て目的のお店まで歩いて来たのだ。
「遠かったよね?ごめん」
恵梨が言うホルモンが美味い焼肉屋というのが東京の方でもかなり田舎の方だったとは……。こっちの方まで来ることが無いから都内とのギャップに少し驚かされてしまっている事実。
「ちょっと驚きはしたけどそんだけ美味いホルモンなんだろ?」
「うん」
まるで自分のことのように嬉しそうに笑う恵梨。
表情を見ただけで此処のホルモンが美味いものだというのはもう既に俺には分かっていた。再び水を飲んでいると、お店の扉が開く音が聞こえてきた。
「ふーん?なるほどなるほど、まあお店の第一印象は中々かなぁ……?」
普通に失礼なことを言っているお客さんだなとお店の扉の方を見ると、お店の中を見ていたのは……。
「琉藍……?」
「ん?なにその顔は?もしかして恵梨と二人っきりで焼肉食べられると思ってたの?そんなのダメだよ、付き合ってない男女が二人っきりで食べたら浮気になっちゃうもんねぇ。竜弥も後で千里に不機嫌になられたくないよねぇ?だから私が来たって訳だよ」
「琉藍……ちょっと違う」
煽りたいのか浮気にならないようにしてあげたんだよと話してくれているのかよく分からない琉藍は恵梨が座っている方に座り、店員さんから渡された水を「ありがとねぇ」と言いながらも生き返ると言いたそうにしながらも飲んでいた。
「竜弥、千里達も誘うつもりだったんだけどみんなダメだったみたいで来たのが琉藍だけだったんだ」
簡潔な内容で分かりやすく恵梨が話してくれた。
琉藍が後になって説明してくれたが香織は本当に行きたそうにしていたがどうやっても来ることが分からなくて「終わりだ」と絶望していたらしい。千里は大学で急用が出来て来るのが難しかったらしい。
「まあちょい前にも焼肉は食べたからいいかなってなってたんだけどねぇ?恵梨がそんなに美味いって言うなら気になっちゃうよねぇ」
此処に琉藍が居るというのは意外と言えば意外だった。
わざわざ田舎まで来て俺達と一緒に焼肉を食べに行こうと言っても琉藍のことだから面倒だと言われて終わりだっただろう。
ほんとに珍しいな……。
◆
ぶっちゃけゆーちゃんとの話がなければリューの前に今来たくはなかったよ。
ゆーちゃんからあの言葉を聞いたとき面倒なことを聞いてしまったとの同時に衝撃が走っていたのだ。あの話の流れ的にリューもゆーちゃんも二人共自分達が血の繋がりのない兄妹だということを知っていたんだ。
血の繋がりがないのにあそこまで楽しそうに話している二人を見ていたからこそ嘘だよねと言いたかったし、本当は血のつながりがあるんじゃないのかとすら感じていたよ。ゆーちゃん、人間の心っての本当に複雑なんだね。
ゆーちゃんが血の繋がりがないって言っていたとき本当に辛そうにしているのを私は鮮明に覚えてるよ。私はあの後聞いてごめんねと言ってしまった。聞くべきじゃなかったんだあんなこと……。
「エリーは何食べるの?やっぱホルモン?」
ゆーちゃんのことで悩みながらも私はメニュー表を開きながら二人に何を頼むのか聞いていたよ。あんまり悩み過ぎていると気づかれる可能性もあるからちゃんと楽しんでる風に見せないとねぇ……。
「うん」
「リューは?」
「俺もホルモンでいいよ」
結局最初は全員がホルモンということになり、私はホルモンを注文する。
「竜弥、千里から聞いたよ?今度二人でベストカップリングだっけ?そういう企画に出るんでしょ?二人なら絶対他の組になんか負けたりしないね」
「知ってたのか……、勝負というか企画として俺達が有利過ぎて成立するのか分からないけど手は抜かずにやってみるよ」
「確かに……」
店員さんに注文を終えた後、エリーとリューの会話が聞こえて来て私は納得をしていた。リューとチサって本当にベストカップリングみたいなもんだし勝負にならなくない?そんな企画でリューとチサを呼んだのはアホでしょと呆れていると彼がスマホでエリーに何かを見せていた。
見たところ、何処かの温泉街のようだけど……。
「実は温泉の案件を貰ったんだが……恵梨にどういうところなのか聞いておこうって思ってな」
「え?なんでリアルの案件が来てるの?」
「琉藍……」
エリーが言わなくてもいいこと言わなくていいからと私のことを睨んできた為、エリーに「ごめんごめん」と謝るのであった。
「温泉の案件って紹介みたいな感じの?」
「同期に温泉街に詳しい奴が居てな。同期一人に案件が来たのかと思ったんだがどうやら同期全員でお願いしますと言われてな……」
「……分かった、力になれるけど案件の場合何処に行ってくださいみたいなのはもう既に決まってるよね?」
「ああ、ただ案件の内容を具体的に伝えるのもどうかと思うからな、指定された温泉地がどんな場所なのかは教えてもらってもいいか?」
「いいよ」
なんでバーチャルの人間にリアルの案件が来てるんだろ……。
ああ……もういいや。これ以上言ったらエリーにガン飛ばされる以上のことされそうだし、私が若干困惑していると私たちのテーブルの前にホルモンが並べられているお皿が置かれると、エリーはホルモンをじっくりと焼き始める。
「竜弥……ホルモンはね」
「ホルモン理論の話しなくていいよめんどくさいから……」
「琉藍には言ってない」
「俺もその話知ってるんだがな……」
エリーがしようとしていたのはある極道ゲームで出てくる台詞の一部を引用しようとしていたんだと思うんだけど……まああの台詞は耳がタコになるほど聞いて来たから私はもう聞くのがめんどくさくてしょうがない。
「じゃあこれだけは言わせてよ……ホルモンは焼かれてこそ価値があるの」
「そ、そうか……」
エリーから皿に肉を入れてもらったリューが反応に困りながらも反応する。
……なんでエリーはあのゲームあんなにハマったんだろ。本当に意味が分からない勧めた香織もハマりようにドン引きしていたしねぇ……。
「美味いな……」
「言ったでしょ?格別のホルモンを食べさせるって……」
エリーが皿に入れてくれたのを見てから「ありがとー」と言いながらも箸でホルモンを掴んで口の中に入れる。最初に口の中に感じたのは炭の苦みだったが徐々に噛み締めているうちにホルモン本来の旨味がじんわりと滲み出し、ほろ苦さの奥に隠れた柔らかい甘さが心に染み渡っている。
なるほど、こりゃあ確かに堪能したことがないホルモンの味だというのは間違いないねぇ。口の中で噛めば噛むほどホルモンの味と言うものが広がっているんだから。私も「確かに美味いねぇ」と言いながらも次のホルモンを口の中に入れているとスマホに通知音が鳴る。
「……私ゆっくりと大してくるねぇ」
「普通に下品だから何も言わないで行って」
心底不快そうな表情を浮かべながらもエリーは溜め息を吐いてるのを見ながらも私は渇いた笑みで一旦場を離れて手洗い場でスマホを確認する。
「ゆーちゃん……私は直接言った方がいいと思うけどなぁ」
さっき私がスマホを確認していたのはゆーちゃんから連絡が来ていたから。
「こんな盗聴みたいなこと私は面白そうだからいいと思うけど……リューやエリーが知ったら怒ると思うよ?」
私が自分のお尻の後ろにスマホを置いていたがそれに訳がある。
ゆーちゃんはリューの声が聞きたかったらしく電話を繋げながらも三人の会話を聞かせていた。久々に聞いたお兄ちゃんの声……どう聞こえていたのかなんて分からないしお兄ちゃん元気にしてたんだ?なんて軽い気持ちな訳もないよねぇ。
「すいません琉藍さん、今はお兄ちゃんと話す勇気がまだないんです」
スマホ越しでリューの声を聞いているゆーちゃん。
ゆーちゃんは私事にリューにあることを伝えようとしていたのだ。私はゆーちゃんから伝えるべきだと言ったけどどうやらまだ心の準備が決まっていないみたい。……もしかしてこの兄妹。二人共私達のように二年間連絡を送ってなかったんだろうかな……。
いやでも血の繋がりが無くても兄妹なんだし連絡ぐらい続けているよね。
「……分かったよ、でもいつかはお兄ちゃんと話をしてくれるって約束してくれる?」
「……はい」
本当は二人の間を取り持つなんてことは面倒だからしたくなかったけどリューが現状安定していてもこれから先不安定にならないなんて保証はないし、また私達の前から居なくなる可能性はなくはないだろうしねぇ。
なによりまたバンドメンバーの間で亀裂が入るのは私は二度とごめんだし……。どうせなら全員が幸せに終われる方がいいに決まってるよ、私は通話を切ろうとしたときトイレの外からなにかを強く壁に叩きつける音が聞こえてきたような音が聞こえていた。
え……?なんの音……?
外に異常者でもいるの……?
◆
ホルモンをこれでもかと恵梨に食べさせられた俺は若干胃もたれを起こしながらも息を吐いていた。
「竜弥なに食べる?」
「え?あ、ああ……」
……歯切れの悪い声で返事をしてしまう。
胃もたれを起こしていたからこんな声が出たんじゃない。じゃあ何故かと言われれば俺は若干眩暈がしていたのだった。此処に来てからというものの多少ではあったが眩暈がしていたが最初は気のせいだと見てあまり気にしていなかったが徐々に眩暈が強くなりつつあったのだ。
「体調悪い?大丈夫?」
表情にも出てしまっていたのか恵梨が心配そうな声と顔で俺の方を見てくる。
前にも恵梨に迷惑をかけたことがあったからこそ俺はあまり心配を掛けさせたくなかったが今にも倒れてしまいそうなこの状況で我慢する訳にも行かず、俺は水を飲んだ後恵梨にこう言う。
「悪い恵梨……俺もちょっとお手洗い行ってくる」
「う、うん……お手洗いの前まで一緒に行く?」
「……頼む」
手洗い場で一旦落ち着いて来ようとする俺。
いつもだったら気にしないでいいとか言ってやせ我慢も出来ていただろうがあまり体調が良くなくどうやっても誤魔化せない為、俺は恵梨に頼むことにしたのだ。
どうしたんだ、俺の体……。
「悪い……この前といい今回といい……」
「大丈夫、気にしなくていいよ。親友だから」
親友だから……。
今の俺にとってその言葉がどれだけ救いになっているだろうか。恵梨からすればきっとこのぐらい当たり前なのかもしれないがかつての恵梨を失望させてしまったからこそ俺には本当に重みがあり、嬉しくもあった。
「恵梨、本当にありがとうな……」
「うん、気にしないでいいよ……私は此処で待ってるね」
「ああ……本当にありがてえよ恵梨」
「え……?」
◆
自分の身に何が起きたのかも理解する間もなく、激しい衝撃が体中を走った。
次の瞬間、冷たい壁に背中を叩きつけられ、息が止まるような痛みが全身に広がると、頭の中が真っ白になり、意識が一瞬途切れそうになる。周囲の音が遠くなっていくのが体で感じながらも何が起きたのかを把握しようとしていた。
思い出せ私……。
私は手洗いに行く為に歩き出して手洗いにつく一歩手前で自分の記憶が一瞬飛びかけたような感じがしていたはず。
「竜弥……?」
目の前を見ると私のことを壁に打ち付けていたのは竜弥だった……。
どうして竜弥がこんなことを……。竜弥の目と表情を見ると、あることに気づいた。まるで全てのものを恨んでいるような、憎んでいるような瞳やその表情を見て私は更に気づいたことがある。
「竜弥じゃない……」
竜弥のような風貌をしている人間は私の言葉に首を傾けながらも「何が言いたい?」と言いたそうにしている。
「貴方は竜弥じゃない……竜弥を返して……」
「俺が本物だ、恵梨……。分かるだろ?」
「違う……貴方は……」
違う、こんなにも憎悪を向けたような目をしている竜弥は竜弥じゃない。
私が知っている竜弥はいつも優しくて私が勝手に裏切られたと恨んでいても私に話しかけてくれた……。
そんな竜弥がこんな表情を向けてくる訳がない。
「恵梨が見ていた俺は偽物だ……今映り込んでいる俺こそが本物の俺なんだよ恵梨」
「違う、そんな訳ない……竜弥は私の体を傷つけるような真似だけは絶対にしない」
「なんで否定するんだよ恵梨……恵梨だって今の俺のことが嫌いだったんだろ?なのになんで否定するんだよ?」
「……嫌いだったよ、千里のことが好きだって言ってたくせに裏切って目の前から消えて……連絡まで無視してたって聞いてたから」
かつての私は確かに竜弥のことが嫌いだった。
二年前のあの日、私は二人のことが心配で水族館に来ていた。本当は二人の後を追うなんて野暮のことはしたくなかったけど千里は喋れないし当時の竜弥は心に傷を負ったままだったからどうしても気になって二人の後を追いかけてしまった。
二人の楽しそうにしているのを見て私は心配過ぎたんだなとちょっと過保護過ぎた自分を冷静にさせながらも帰ろうとしていた。そんなとき私は竜弥のあの言葉を聞いた。
「なにより……俺はどんなことがあっても俺が千里の傍にいる。絶対に守るから……と言っていたのに目の前から消えたのが本当に許せなかった。いつまでも千里の傍に居て欲しかったから……二人の幸せは私の幸せでもあったから……!!」
「そこまで言えてるのになんで今の俺を信用できるんだ?」
「断ち切れなかったから……どれだけ嫌いという感情があっても……繋がりを断ち切ることなんて出来ないから!好きだったから竜弥を……!!」
どれだけ自分に都合のいいように嫌いだと言い聞かせても結局私は竜弥のことを嫌いになんかなれなかった。嫌いになれていたなら私は隣に琉藍が居て「面白そうだからやってあげなよ」と言われても竜弥の頼みなんて聞くはずがなかった、調べるはずもなかった。
竜弥の同期のことなんかを……。
私は断ち切ることなんて出来なかったんだ繋がりを……絆というものを……。
「全部答えた……だからもう竜弥に体を返して……!その体は貴方のものじゃない……!!」
「ざけんな俺が居なければこいつは今頃……!!」
「ふざけているのはそっち……!貴方も竜弥だというのならどうして竜弥のことを苦しめるようなことをするの!?憎いから!?恨んでるから!?なんで!?同じ竜弥じゃないの!?」
正直彼が竜弥だとは私は思いたくない。
こんなにも負の感情で満ち溢れた竜弥を見たくないと言う気持ちが強かったが一旦冷静になって考えてみることにした。もしかしたら私達が知らないだけで竜弥は何処かで負の感情というものが溜まっていたのかもしれない、それがこうして違う彼として表れてしまったのかもしれないと……。
突拍子も無さすぎることだけど今はこう信じるしかない。
それに彼を此処で止めなければ絶対にまずい。これ以上彼が全面的に出てきたりしたら今の竜弥のことを本気で滅茶苦茶にするという感情が表に出ているから。
「俺は……俺は……!!」
表に出ていたはずの感情がぐちゃぐちゃになっている私に言われて何も言い返すことが出来なくなってしまっているようだ。このまま行けば彼は大人しくなってくれるかもしれないと見ていた私であったが……。
「……私のこと殴れるなら殴ってみれば?」
抑えられない感情を何処にやればいいのか分からなくなってしまった彼が取ろうとしていた行動は暴力という名の極端な行動だった。まるで言うことを聞かない子供に対してこれはしつけだからと言わんばかりに取るような行動に私は屈することなく心の瞳を開かせるようにして真っ向から彼のことを見ていると、彼は何も言わず無言のまま握り締めた拳を私の顔面に向けようとしてくるが私は目を瞑る事もなく恐れることもなかった。
屈するということ自体が私にはなかったからだ。
「リューなにしてんの!?」
お手洗いの扉を勢いよく開けて大声を出していたのは琉藍だった。
握り締められた拳は私の顔面の前で止まり、偽物の竜弥は琉藍のことを睨むようにして見ていたが舌打ちをした後、目を瞑った……。
「エリー大丈夫だったの?」
「……私は大丈夫。ただ竜弥が……」
目の前で目を瞑って自分の心を落ち着かせていると思われる竜弥が竜弥なのかは判断がつかないけど私はなんとなく竜弥だという感覚があった為、こう問いかける。
「竜弥だよね?」
確認をする為に私が言うと、竜弥は徐々に目を開き始める。
瞳を見たとき、私はある確信をし安心感を得始めていた。
目の前にいるのが……。
「……本当にごめん恵梨」
竜弥だとちゃんと分かったからだ。
「だから……前にも言ったじゃん。千里以外の女の子抱いたら怒るって……ほんと馬鹿……手癖悪すぎ……誑し……」
「悪い……琉藍も撮影するのやめてくれないか……」
「え?やだよ、浮気現場取り押さえたんだから後で元ゲーム実況者坦々が浮気していたって情報垂れ込むんだからさぁ」
「待て待て待て俺が悪かったから……!!」
包むようにして抱かれていた私の体は即座に離され、竜弥は琉藍に必死に弁明しようとしていたが琉藍が「どうしようかな~!!」って笑いながらもテーブルに戻るのを追いかける竜弥。
スマホを取り上げようとしているのを見ながら笑みを浮かべながらも私は竜弥と話せるようになって良かったと思っていた。
竜弥のことを恨んでいた頃はまさか竜弥とこうして笑い合える日が来るなんて思いもしなかったし、こうなるよと言っても過去の私は信じなかったかもしれないけど私は本当に竜弥のことをまた信じられるようになって良かった。
「頼むから消してくれ琉藍……!!」
「えぇ~どうしようかなぁ?情けないリューの姿も見れたことだし消してあげてもいいけどさぁ……うーんじゃあ、今日はエリーを抱いた罪でリューの奢り!いいよねぇ?」
「ああ、もう好きにしろ!!」
わちゃわちゃと楽しそうにしている琉藍と竜弥の姿を見ながらも私もテーブルに戻って行く。
本当に……。本当に竜弥のことをまた信じられるようになってよかった。
だってあんなにも楽しそうに笑っている竜弥のことを見れているのだから……。
「チッ、クソが……」
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