スキッティン ザ オーバーワールド ケント編

@sin0066

第1話 追撃の日

ここはシード星、ケント+リルフィールがまだ12歳の頃のお話。

ケント「母方、行ってきます」

ケント母「行ってらっしゃい、サラマヨー(行ってきますの挨拶)」

ケント「サラマヨ!」

ケントは元気よく飛び出した。

ここ、シード星では宇宙の中では発展した星である。

テレポートが主流のこの星では遠出には皆がテレポートを使った。


その仕組みは、水色に光る円盤の上に立つと一瞬のうちに行き先テレポートする。

肉体の質量、持ってるもの全てを微粒子に変えて光の速度で行き先に向かわせる。

この技術は不思議で彼らも仕組みをあまり理解をしてないのである。

とある星に住む鬼才が産み出した産物である。

ケントは水色に光る円盤に乗った。

そして、シュンッと光り一瞬にして学校内にテレポートした。


人口は少なくほとんどの者が宇宙探索のために出ている。

星に残る者はごくわずかである。

ケント「ハラマンダ!(挨拶)」

先生「ハラマン~、ケント今日は宇宙工学について研究テーマを決めるぞ」

ケント「はい、よろしくお願いします」

先生「よし、席に着け」

一対一の個別授業を受ける。

友達は何人かいるが休み時間にしか会えないのである。


先生「様々な種の星があり様々な生活を展開するのが宇宙である。まさに今注目されるのが地球だ。まだ発展途上の星ではあるが彼らのタフさもある。そして小人の星もあり巨人の星もある。それぞれがそれぞれの生き方で生きる」

ケント「凄いですね、宇宙の驚異と言えます。」

先生「我々の星もなるようになった数多の星である。少なくとも多様な技術を持っているのは我々の星とエルパー星と言われる通称、光明星と地球だろうね」


ケント「はい、私はエルパー星に興味があります。テレポートの開発発展となった星でもあり光に関して右に出るものはいない星だと思います。私の研究対象はズバリエルパー星の光の技術にします」

先生「うむ、よろしい。では早速取り掛かろうか」

ケント「はい!!」

するとドンッ!と大きな揺れが起きた。

ケント「うわ!?なんだこの揺れ!?」

先生「落ち着きたまえ!なにかの故障かあるいは事故か...状況を確認してくるから待ってなさい」

しばらく激しい爆発音と共に揺れが生じた。


ケントはしばらく待っていたが様子を見に扉に近づいた。

扉がシュンッと消えて辺りが鮮明に見えた。

壁が壊され燃え盛る炎がケントを襲う。

ケント「何がおきてる!?先生?どこにいますか?」

一面ガラス張りのビル達が破壊されていた。

ケントは降りるに降りられなかった。

空を見上げると艦隊がいくつもあった。

そして鳴り止まない爆発音と共に砲撃がこちらに飛んでくる。

街中は悲鳴で溢れていた。

爆発で体が飛び散る者もいた。

ケントのいたビルにも砲撃が撃たれた。


ケントは死に物狂いでテレポート室に向かった。

ケント「はぁはぁはぁ!とりあえず母方のところへ!!」

燃え盛る炎を掻き分けて進んだ。

行く途中に先生の体が悲惨に飛び散っているのが見えた。

ケント「せ、先生...なんてことだ...とにかくテレポート室に!!!」

テレポートはまだ生きていた。

ケント「間に合えーーーー」


シュンッ

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