第34話 熊穴に入らずんば信用を得ず
6名はそのまま席に付き、休憩をはさみながら二国間会議を行う。
「それで、だいたいの組閣は決まっておるのですか?」
女王の質問にピットは、組閣?何それ?みたいな顔をしている。
ここで孔明にバトンタッチ。
「今のところ決まっておりますのが…」
国王 ラビット・ピット
王兄殿下 ラビット・ボウイ公
王姉殿下 ラビット・ツキノ公
丞相 諸葛亮孔明
大尉 黒田官兵衛
御史大夫 陳平(仮)
祭司 卑弥呼
将軍(仮) 林冲・加藤清正・樊瑞・源義経
民間(仮) シフ・友成・左甚五郎
「これ以降は適材適所にて役職を作っていきたいと考えております」
予想通り、孔明は上位の組閣までは決めていた。
この後も有能な人材が入ってくるだろうし、役職決めるのも大変だろうな。
「次に、今後の策はどのようになっているのですか?」
「ハイ、まず私はイワイとの同時攻撃の交渉をまとめて参ります」
「そうですか、では私からも南東のエルフ王に書簡を出しておきます」
イワイ方面は孔明に任せておけば安心だ。
「それと同時に、王にはレッドキャップと対面し、敵意なしの話し合いを行っていただきます」
なんだってー!!
国王が行くって、それ危ないだろ?
「今回の交渉は危険ではございますが」
「レッドキャップの性格であれば、官兵衛と陳平で十分乗り切れるでしょう」
さすが孔明!とにかくすごい自信だ!
官兵衛も強く頷いている!
まあ、燕雀鴻鵠て諺もあるし、俺に孔明や官兵衛の心の内を読むなんて不可能だからね。
「あとは、レッドキャップが、イワイの勢力または隣国『秦国』との戦争準備をしているうちに、こちらから攻め入る予定です」
「なるほど、しかし…」
「3つの砦があると、結界の為に攻め入るのはかなり大変なのでは?」
2人の男エルフの質問に孔明は答える。
「最初は損害を考慮した同時攻撃を考えておりましたが…」
「先日仲間になりましたもの達により、策が決定いたしました」
そういうと孔明は、6名にしか聞こえない声で話し出す。
「なんと!そのようなことが可能であるのか?」
「はい、イワイは前世でこの策を得意としておりました」
「さらにこの適任者を、イワイに協力させますので問題はないでしょう」
孔明は全体の大まかな作戦を話し終えた。
「あとは策が成るよう実行するのみ」
「官兵衛殿、王をくれぐれもよろしく頼みます」
孔明の一礼に
「ご安心下され!」
「孔明殿は心配なくイワイとの交渉を行って下され!」
2人は共にうまくことを済ませてくると信じ、会議は終了した。
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