第13話 そんな事されたら勘違いしちゃう

この間は桐谷さんを不機嫌なまま帰らせてしまった

なんか、今日は少し憂鬱な気分だ

いつもなら早く来ないかなと思うのだが

今日はいつもと違うドキドキ感がある


仕込みを終えて、ホールの準備をしていると

後ろから桐谷さんがやってきた


「おはようございます。」


おはよう桐谷さん


「ねぇねぇ、見てぇ」

桐谷さんが顔を前のめりに言ってきた


うん?

どこを見て欲しいの?


「可愛い顔」

ドキドキしながら桐谷さんを見る


あっ!

わかった!

カラコンだ!


「ピンポーン!」


凄い似合ってるよ

可愛い!


「やったー!」

「着替えてくるね!」


鍵閉めるんだよ


「覗かないでね」


覗かない!

犯罪になっちゃう!


「えへへ」


びっくりするくらいテンションが高く

そして圧倒的なビジュアル

桐谷さんは本当に可愛いくて健気で僕の心は会うたびにアップデートされていく

あの顔は今までで1番可愛いかった!


桐谷さんが着替えが終わり僕の所にきた


「可愛かった?」


可愛かったよ

もう一回、あの顔してくんない?


「やだよー」

「恥ずかしいもん!」


そうだよね


「じゃー」

「今日は目の保養沢山して良いよ」

僕はドキドキした。


「怒った顔とどっちが好き?」


そりゃ

いまの桐谷さんが好きだよ


「えっ!」

「また、告白された?」

そんな誘導尋問

好きになっちゃう!

もう、好きなんだけどね


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