第12話 可愛くない

「おはようございます。」


おはよう

桐谷さん

あれっ!

今日、なんかいつもと違う?


「そうですか?」

「何も変えてないですよ」


気のせいかな?

なんか違う様な


「着替えてきますね」


ちゃんと鍵閉めるんだよ


「はーい」


いつも、うち鍵をしないで着替える桐谷さん

流石に覗くとかはしないけど

誰かに見られたらと思うとかなりのショックを受ける事になると思う

そのショックを受けない為に言う様にしたのだ


ユニフォームに着替えた桐谷をみて僕は


可愛いいけど何か今日は、可愛く感じないと言ってしまった


「えっ!」

「ショック!」

「今日はイケてる日だったのに」


なんか、ごめんね


桐谷さんの表情がかなり暗くなった


男の可愛いと女の子の可愛いは違うから、、

次の言葉が出てこない


、、、、、


沈黙が続いた


僕の至福の時間がたった一言で地獄の時間となって進んでいる


桐谷さん


「ふんっ!」


怒ってるの?


「怒ってないですよ」


どした?


「可愛くないって言われた」


こんなに可愛い桐谷さんを可愛くないって誰が言ったの?


「店長」


そうだよね

言っちゃった

ごめんね


「やだ!」


そっか!

でも、今日はラッキーだな

お客さんに可愛い桐谷さんを見せなくて済むし不機嫌な桐谷さんを見れて

その表情も可愛いし

たまには不機嫌にさせても悪くないね


「不機嫌で良いの?」


今日は良いよ

それも可愛いから

普段、見れないから

今日は、いつもより見ちゃうかも知れないけど良い?


「やだ、、、」


えー

お願いだから機嫌なおしてよ


「やだもん!」


ホッペを膨らませている桐谷さん

それも又

可愛い


恋ですね















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