第14話 恋と呼ぶにはまだ早い

もう、限界です。

桐谷さんへの思いが日々、大きくなっている

僕が桐谷さんを幸せに出来る事は無い

そもそも、桐谷さんは何とも思っていないだろうし、むしろキモいと思っているであろう

これ以上、キモいと思われたら

多分、泣くだろう

なんとか傷付かないでことなき終えたい

なんて、わがままなんだろう

そろそろ、桐谷さん来る時間だ


「おはようございます。」


おはよ!桐谷さん


あれっ!

店長、何か違ういつもと

いつもなら絡んでくるのにどうしたんだろう?

体調わるいのかな?


「店長、おはようございます。」


うん、おはよ


「体調わるいですか?」


いつも通りだよ

なんで?

体調悪そうにみえる?


「何となく」


大丈夫だよ

元気だよ

あれっ!

桐谷さん


「なんですか?」


今日も、可愛いよ


「ありがとうございます!」


なんか、このやり取り飽きたね


「はいっ!」


えー!

即答しなくても良いじゃん

流石にキモいよね


「うーん」

「キモい時もある」

「言い過ぎると店長、傷つくでしょ?」


うん

間違いなく立ち直れないと思う


「でしょ!」


恋しても良いですか?


「ダメです。」

めちゃくちゃ嫌な顔してる

桐谷さん

それを求めていたのです。

ありがとね

言ってくれて


これは一瞬の片思いで

まだ、恋と呼ぶにはまだ早い話し




























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