第6話 コミュ力

うつ病と診断されてから

人と話すのが少し苦手になっていた僕だが

桐谷さんが入ってから何故か桐谷さんにだけ普段、話さない様なクズ時代の話やオタク気質の話をしてしまう

内容の無い話しなのに笑ってくれたり返事をしてくれたりと極々あたりまえだと思うのだが

他のスタッフとは何か違う、それがなんなのか分からないけど桐谷さんがいる時は、何故かしっかりと仕事を教えてあげたいと思う気持ちが湧いてくるのと同時に早く来ないかなと気持ちがソワソワしてしまう。

今日も後、数分で来る!


「おはようございます!」

おはよう、今日も可愛いね


あの日を境に桐谷さんに可愛いと言う事に全くどうしなくなった。

だって可愛いし自然に言ってしまうのだから


「ありがとう御座います!嬉しいです!」

こんなおじさんに言われて嬉しいものなの?

「嬉しいですよ〜、言われないから」

えっ!

言われないは嘘だよね?

こんな可愛いのに

「そうなんですよ!不思議でしょうがないんですよね!だから言われると嬉しいですよ」


桐谷さんは高校生なのに落ち着いてる部分もあり時たま見せる子供ぽっい仕草は本当に可愛い


この日、ちょっとした事件が起きてしまう















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