第5話 初日出勤

「おはよう御座います。」


おはよう、桐谷さん

緊張してる?


「はい!バクバクしてます!」


大丈夫だよ、何も心配しなくて良いからね

緊張して可愛い顔が鬼にならない様にね


「頑張ります!」


これユニフォームね

更衣室はココにあるから

内鍵して着替えたら鍵閉めて入り口にきてくれるかな


「はい!分かりました。」


数分が経ち


「着替え終わりました。」


はい、と言いながら振り返る


こんな、ダサいユニフォームでも可愛い子が着ると可愛いのだと思い知らされた。


じゃー

最初はホールから進めて行くから

初めに卓番を覚えてもらって

その後、

簡単な商品提供と片付けを今日はやるからね


「はい!」


元気だねー

凄く良い事だよ

緊張する事は大切だけど

そんな人は人に興味ないから

緊張するだけ疲れちゃうよ

興味が無い人を興味を持ってもらってからが

本当の緊張と仕事の始まりだから

緊張してたら楽しめないよ

大丈夫!

何かあったら全て僕の責任だから


「はい!頑張ります!」


簡単なお料理提供とテーブルセットを教え

まだ時間に余裕があったのでドリンクや閉店とプレクロを少し教えれたので少し計画より進められた。

21時半くらいにかなりお店も落ち着いてしまったので

少し予定より早いけど明日もあるから

あがろうかと言うと

桐谷さんは満面の笑みで

「やった!」

僕はそれが凄くツボに入ってしまい

声を出して笑ってしまった。


どした?

疲れ過ぎたかな?


「はい!疲れちゃった」


タメ語を使うスタッフはかなりいるので余り気にして無かったが

我に帰ると今、完璧なタメ語だったような、、、


桐谷さんが着替えを終えて僕の所にきて

「お先に失礼します。」

うん、気をつけて帰るんだよ

明日も宜しくね

やっぱり桐谷さん可愛いねー!


「えっ!?」


あっ!

可愛かったから可愛いって言ってしまっていた

素直なんだよねー

思ったら直ぐに声に出ちゃうんだよね

ごめんね、気をつけるね


「いえ!嬉しいです!」

「明日も頑張ります!」


うん、がんばろうね!


JKに向かってなんて事を言ってしまったのだろう大丈夫かな気持ち悪いと思われたらどうしようと少し落ち込んでしまった。













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