第3話

「家庭教師の新田さんよ」

ママがそうわたしに紹介したとき

全身を電流が駆け抜けたの。

「霊歌で、です。よろし、しく」

わたしはどもってしまってうまく

言葉を出せなかった。

 それほど運命的でショッキングな出会いだったの。

新田さんはジャステインビーバーみたいに

ワイルドで彫りの深い顔立ちをしていたわ。

 わたしは一瞬で恋に堕ちたの。

「に、新田さん、か、彼女とかいるんですか?」

「いえ、いません」

新田さんはワイルドな低い声でそうとだけ答えたわ。

(やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!)

わたしは心の中でガッツポーズしながら

小躍りして喜びを爆発させたの。

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