第2話

「それで、その社長とはどこまで

いったの?キス?ペッテイング?

まさかいきなりセックスまでは

いかな手りゅう弾の霊歌でもしなかったでしょう」

友人のおみつこと西島美津子は全国模試で

後ろから数えた方が数段手っ取り早かった

真性のアホである。

しかし、恋愛にかけては数々のマッチング

アプリの修羅場をくぐりぬけ、100万いいね

を獲得したという強者だ。(ウソかホントか

知らんけど)

わたしは相手をするのもバカバカしいと

思ったのだが、つい暇つぶしに相手を

してしまったのだ。

「初対面でC」

わたしはおみつの耳元で囁きかけるように

そういってからかった。

「えーっ、発展家」

おみつは大層に驚いて見せたが

目はたしかに笑っていた。

きっと、わたしにそんなことができるわけが

ないとタカをくくっているのだ。

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