彼女は取り扱い注意!

@k0905f0905

第1話

「うるさーーーーーーい!」

新崎霊歌が年齢を偽って出席していたお見合いパーティー

で大爆発した。

 事の発端は自称IT会社の社長がしつこく

霊歌がいやがっているのに絡んできたからなのだが

(手りゅう弾の霊歌)と評されている霊歌は

ひとたびピンが抜けると、とんでもないことに

なるのだった。

「テメエ、よくもオレにしつこくからんで

くれたなあ。この落とし前はどうつけてくれるんだよ?」

霊歌が社長の胸倉をつかんで引きずり回す。

社長は顔面蒼白になって、全身を小刻みに

震わせていた。

「スっ、スイマセン!おみそれしました。

あなたさまはどこの組のお方ですか?」

「あらーーーっ、ごめんんあさい。わたしとしたことが

はしたない。お怪我はございませんか?」

「えっ、はっ、はあ」

社長は面食らって言葉を濁らせた。

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