第31話 忍び寄る純悪の兆候
31話ー① 圧倒的なる脅威
模擬戦闘が終わり2日が経った。
僕らは鳴神聖への連絡方法を考えつつ、模擬戦闘での自分達の印象・評価を調べていた。
「概ねいい感じかな?僕らの印象は。」
「そうね。特にルークの評価がいいわ。強すぎ、かっこいい、かっこいい、ステキ、かっこいい、かっこいい、かっこいい。圧倒的だとかね。どこのバカ女かしらね?......ボソッ、人の恋人に......」
ルシアは『かっこいい』と言うコメントに対して、かなり敵対心を持っているようだ。
概ねの評価は、新しく最上位神になった2人凄い!ヤバい!と言ったものだ。
しかし否定的な意見はどんな時も付き物。
ヤラセではないかと言う声や傲慢、すまし顔が嫌い、など当然批判的な意見もある。
幸運なことに大多数が好印象を抱いてはいる。
しかしまだ第1印象なのでこれからの行いによって、良くも悪くも変化する。
「今よりも強くならなきゃね……」
「そうね。もし私が鳴神剣聖の相手をしたら……絶対に負けてたわ。最後に何をしたの?」
「……限界を超えたんだよ。一撃に、その後の使う全て力を乗っけたんだ。」
「なるほど……そんな方法ができるのね根源共鳴は。ただ実戦での使い道は薄いわね。」
そうして話しているとまたもやギルドから連絡が来たのだ。
「やれやれ休ませてはくれないな。」
「全くね。でも仮想空間内での根源共鳴は現実に影響しないわ。これは収穫よ?」
そうして僕らはギルドに向かった。
――ギルド到着後――
いつもながらの複雑な手順を踏んで僕らは応接室に来ていた。
しかし今回は少しいつもとは空気感が違う。
まずアファルティア様とソロモン様が2人揃っている。
「まずは先々日の模擬戦闘お疲れ様です。」
「ありがとうございます。一重にこれまで関わっていただいた全ての人達のお陰です。」
「至らない私たちをここまで導いて下さり、ありがとうございます。」
そしてアファルティア様は話し始める。
「本日は超高難度依頼というものについてでお2人をお呼びしました。」
すると魔道神ソロモンが口を開いた。
「結論からいうとさ。今回の依頼......命の保証は無い。」
「ど、どういう事ですか?」
いきなり衝撃的な言葉が飛び出してきた。流石のルシアも少し動揺している。
だけどこの人前も原初熾星王の依頼ぶん投げて来たよな......今更じゃないか?
「私から説明しますね。今回の依頼は調査依頼です。第8惑星 ディアフィリウスのゾイロル樹海という場所で、原生の魔物のほとんどが逃亡及び行方知れずになる異常事態が発生しました。今回はそこの調査についての依頼です。」
アファフティア様に続けてソロモン様が話す。
「加えて言うなら。第8惑星ディアフィリウスは神界最強の女神アウルフィリアが住まう惑星だ。だが今回の事は彼女の不在を狙っていると思われるのさ。今彼女は神界にいないからね。」
だが分からない。そこまで危険な任務なら十神柱が当たるべき案件だ。
僕らを斡旋する意味が全くを持って分からない。わざわざ弱い神を送る意味があるのだろうか。
「調査隊を派遣しました。樹海の奥には当然入れていません。しかし森の浅い場所で、原生魔物の中でも特に強力なエンシャントディアの死骸が発見されています。しかも一撃で殺されているのです。問題は殺されたのが2ヶ月近く前だということです。」
「つまりそれは……」
「いいですか?天上神界の惑星は常に私達や警備システムなど、あらゆる監視により、平和が壊れぬよう守られています。私達は2ヶ月も、家の庭に入った害獣を見落としていた。どんなレベルの害獣なのかは分かりますね?」
「はい……」
つまり十神柱や神界の警備網を、2ヶ月も潜り抜けるような何かが潜んでいるのだ。
残酷な運命の歯車が......少しづつ軋みだす......
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どうもこんにちわ。G.なぎさです!
30話ー➃をここまで読んでくださりありがとうございます!
十神柱を陥れる為に仕掛けられた罠……
その渦中に主人公のルークと、その恋人のルシアが調査に行くことになる!?
次は運命の決断??果たしてルークの選択は?
もし面白い、続きが気になる!と思った方は【♡応援】や【星レビュー】をしてくれると.....超嬉しいです!!
何かあればお気軽にコメントを!
遂に31話スタート!何やら初っ端から不穏な空気が??
更新は明日の『『22時過ぎ』』です!
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