46話、シースライム
「さ、いっぱい遊んだし、探索するわよ!」
砂遊びから、ビーチボール、砂山崩しも遊んで、しばらく休憩した後。
どうやら聖女様と聖騎士団は、海岸の探索をするようだ。
「ドラゴンの目撃例があったから、痕跡があるはずよ! 探しなさい!」
「はっ!」
今回もドラゴンの痕跡探しなのか。
どうして聖女様がドラゴンを調べているんだろう…… まあ、私が考えなくてもいいか。
「アマツカさんは、シースライムをみつけたらテイムするのよ! 海に浮かんでたり、打ち上げられてたりするらしいからね!」
「わかりました!」
シースライム、クラゲみたいなのかな?
海岸を歩いていくと、先の方に洞窟が見つかった。
「あれの情報はあるかしら?」
「はい。あれは海賊の塒だった場所です。現在は特に何も無い、とのことでした」
「そう。行ってもいいの?」
「まず、我々で軽く調査をさせていただきます」
「わかったわ! じゃ、私はアマツカさんとシースライムを探しておくわ!」
護衛付きではあるが、聖女様とビーチデートだ。エスコートしないと……!
洞窟へ向かった騎士たちをまってる間、浜辺を軽く散策する。
シースライム、どんな見た目なんだろう。
「シースライムはね、水みたいに透明なスライムよ! 体内に独特の模様があって、それが白いから見たらわかるわ!」
ホントにクラゲみたいじゃん。
どうやって生きてるんだろう。プランクトンでも食べてるのかな。
「聖女様、アマツカ殿、あれを」
護衛のヴァルさんが、海を指さす。
その先には、浮いている何かがあった。
「あれは…… シースライムね! やっと見つけたわ!」
「アマツカ殿、テイムを」
あ、そうか、見つけて喜んでる場合じゃない。
「テイム! ……おお、ミズクラゲ……?」
テイムしたシースライムが、浜辺に打ち上げられる。前世で見たことがあるような感じ。というかほぼミズクラゲだ。
「わあ、ぷにぷにだわ! ノーマルスライムよりたゆんたゆんね!」
聖女様が、シースライムを拾い上げてぷにぷにと撫で回す。たしかに、ノーマルスライムよりぷるぷるしている。柔らかそうだ。
「この調子でいっぱいテイムしてもらうわよ!」
「がんばります!」
いっぱい見つかればいいな。一度ちゃんと見たし、次は見つけられそうだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます