47話、オパール
騎士たちが洞窟の調査を終えるまでに、シースライムを十五匹もテイムすることができた。
「大漁ね! あとでもう少し時間をとるわよ!」
「がんばります!」
今日で百匹はほしいな。ボーナスほしい。
とりあえず、能力コピーと十匹のボーナスは貰えた。それはまたあとで話そう。
騎士たちが洞窟から戻ってきたので、聖女様はその報告をうける。
どうやら本当にただの洞窟で、魔物の巣になっていたり、ましてやドラゴンの痕跡なんかも無かったという。
しかし中は綺麗だったというので、入ることに。
「洞窟って暗いイメージだけど、明るいみたいね!」
「日が差し込んでるんですかね?」
実際、洞窟に足を踏み入れてわかったが、天井に穴が多く、綺麗な光の筋が洞窟に入ってきている。
地面には海水が入り込む場所もあり、全体的にキラキラとしている。
「この壁の石、綺麗すぎないかしら?」
「どれですか? ……これ、オパールですよね? うわぁ、綺麗……」
壁にオパールが埋まっている。よく見ると貝の化石もある。
そういえば、こういう綺麗な石とかを売っている所は無いのかな。コレクターとかいないのかな。
「オパール欲しいわ! 掘り出せないかしら!」
聖女様の一声で、聖騎士団から土魔法を使える者が前にでた。
壁に手をあて、オパールのまわりの土を魔法で剥がしていく。
月土を綺麗に除去すると、そこには手のひらサイズの大きなオパールがあった。
「大きいですねえ」
「わあ、すっごく綺麗! ねえ、ほらみて、キラキラしてるの!」
聖女様は大はしゃぎだ。オパールを差し込む日にあて楽しんでいる。
ついでに貝の化石も掘り出してもらう。
こっちも手のひらサイズの巻貝だ。重量感があってとても良い。
「前の世界では、こういう綺麗な石とかを集めてたりもしたんですよ」
収集系の趣味として、少しだけ部屋に飾ったりしていた。
あんな大きなオパールはさすがに無かったけどね。
「他にも綺麗な石が欲しいわね! キラキラしたやつがいいわ!」
「ふふ、見かけたら採取しておきますね」
「お願いね! とりあえず、このオパールは私の部屋に飾るわ!」
とても気に入ったみたいだ。ようこそ、石沼へ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます