第18話 これから向かうのは

「なあ、ルナ。」

「はい。何ですか?」

「すごくいい学校ってどこにあるんだ?」

「......え?ええと、学校ですか?」

「そうだけど?」

「行く必要があるので?エル様は十分に強いじゃないですか。」

「もっと、強くなるために行きたい。」

「どこまで、強くなるんですか.........」

「誰にも負けないくらいに。」

「まあ、分かりました。ここから、北に400km先に世界で有名な学校がありますよ。そこは、貴族とかが、関係なく強いもののほうが尊重される場所ですよ?そこ以外にもありますが。」

「そこでいい。」

「入学試験は確か4月の始めでしたね。今はで3月の始めですので、入学は来年になりそうですね。」

「今年、入学するつもりだが?」

「へ?どうやって?」

「飛ぶか、走るかして。」

「私は飛べませんよ?」

「担ぐから大丈夫。」

「村とか町は?」

「ほとんど無視。.........あ、国境はさすがにしっかり、通るけど。」

「私の負担は考えないんですか?」

「鍛錬だと思えばいい。」

「ひどいです。鬼、悪魔、エル様!」

「おい、俺の名前は悪口じゃないぞ。」

「鬼、悪魔、エル様!」

「OK、OK。飛行の時間を増やしてほしいんだな。わかったよ。」

「申し訳ありませんでした。」

「分かればよろしい。まあ、36km/hで飛行するけどな。1日4時間ぐらいだって。大丈夫。大丈夫。」

「ひどいです。」

「でも、鍛錬にはなるんだから、我慢して。」

「ちなみに、お姫様抱っこですか?」

「まあそうだな。」

「我慢するので、落とさないでくださいよ。」

「善処する。」

「絶対ですよ!」

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