第3話 やるしかないよな

確か、ギフトは【多重人格】ってなってたな.........まとめてYesしかないよな。これから先、もう一度この画面が出てくるとは限らないし.........


「にしても、怖えなぁ」


静かな森の中に響く。

そう、俺は今、誰もいない森の中にいた。いや、なんでだよと思うかもしれない。だが、当然のことなのだ。

時はさかのぼり..................


協会から、村中にエルはごみギフトだと伝わり、村の宿のおばちゃんからは


「金があっても、あんたを泊めてあげることはないね」


と、にやにやしながら断られた。ぶん殴ろうかと思ったがやめておいた。

屋台のおっちゃんからは


「おまえよりも、必要なやつに売ってあげねぇといけねぇからな」

「それは、どんな奴ですか?」

「村の子供たちさ」


俺も村の子供だろと思いながら、口には出さなかった。

分かってはいたけど村の人......いや、クズどもは子供が泊まるところや食料を買えるところがなければ、死んでしまうことを分かっていながらさせてくれなかった。そのため、食料は森の中、自分で見つけるしかないというわけだ。

そして、現在。


「失敗かもしれない、だがやるしかないよな‼Yes.」


ヤバ...死んだかも.........

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