第1話⑥田﨑達也
ポスターを貼り終えて自分の席に戻ると、
田﨑は村西に声をかけた。
さっき春山部長と話したんですけど、
村西さんに言われたこと少しだけ分かりました。
各部署にわざわざ足を運ぶのは、
今も引退後も味方になってくれる人を見つけるためですか。
村西は少し成長したね。と笑いながら答えた。
今から松戸さんと話をしてみます。
と少しだけ笑顔を見せて部屋を後にした。
まだ仕事の意味もあまり分からないけど、
ただ中村建設という企業の中で大きな成果を今の自分にはあげられないということは分かった。
でも大きな成果をあげるために皆が小さな自分達の仕事をして、先に繋げなければいけないことも少しは分かるようになった。
ラグビーと同じかも知れない。
仲間の誰かがトライを取るために、先に先に進める。
そしてラグビーではまだやらなきゃいけないこと、やりたいことがたくさんある。
まずは仕事もラグビーも全力で取り組んでみようかな。と思えた気がした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます