第11話 宮部みゆきと私
高校時代に私たちの中で大流行した宮部みゆきさん。宮部みゆきといえば模倣は・・・「ステップファザー・ステップ」でしょう。大好き!いや、わかるよ、二番目に好きなのは模倣犯だけど、火車もいいよ、レベル7もいいよ。だけど私は「ステップファザー・ステップ」から入ったのだから仕方ないじゃないか。
私はとにかく「みんなが読んでる」本を敬遠する天邪鬼でして。みんなが読む中、私一人、敬遠していたんですね、宮部みゆきさん。ただね、大好きな司書の先生が好きだったんですよ、宮部みゆきさん。ある日、その先生に勧められたんです。
「これ、みんなあまり読まないんだけど、私好きなんだよなぁ」
と言われて出されたのが「ステップファザー・ステップ」だったのです。先生私のことよくわかってる。はい、面白かったです。防波堤の場面のイメージが今でもしみついている。本紹介書いたな。心温まる作品です、なんてありきたりな言葉で。読みやすいので、宮部みゆき未読の方はここから入るのを私はお勧めします。ステップファザーが義父という意味だとこの小説で知りました。英語のテストで出たことないけれど。
さて、話しが変わりますが、ここから映画のネガティブキャンペーンなので、おいやな方はストップで。
私、ある時から原作小説の映画を全く見なくなった時期があったんです。それは学生の頃、2連続で「おい!駄作だこれ!」に当たったから。一つ目は東野圭吾の「ゲームの名は誘拐」原作の「g@me」。おい、原作バカにしてるんかと思った。いや、東野圭吾嫌いですけど(笑)次に、好きだった宮部みゆきの「模倣犯」原作の「模倣犯」。同じ小説仲間の友達と行ったんですよ、わざわざ映画館に。お互い模倣犯好きでさー、あのシーンどうするんだろうね、なんてうきうきでいったんですよ。
史上最悪の改悪とはこのことか。
もう映画館出た後みんな無言。誰かが
「いや、いいところもきっとあったよ。ほらどこだったかな」
なんて前提最悪だったってことじゃん、みたいな。終わって入ったミスタードーナツで「私、模倣犯大好きなんだけどな」なんて泣きそうになってる子がいるほど駄作だった。ひどかった。今見たらなんか変わるかしら。私も初めて「お金返せ」って言いたくなったよ。いやーそんなんだからしばらく小説原作映画は見られなくなりましたね。はい。ちなみにそれを打破してくれたのは大学生で見た「世界の中心で愛を叫ぶ」でした。あれは原作読まずにいったのもよかったかも。原作より映画が好きかも?と思ったものです。
貴方は小説を読んでから、映画を見るタイプですか?それとも映画を見てから小説を見るタイプですか?私は映画から見たいけど、先に小説読んじゃったなぁタイプです。はい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます