詩人
幡野こより
詩人
五月の詩人帆の苦しみを蔑ろ
空の徳利傾け詩人麦酒もなく
大きくて詩人の口や源五郎
「薔薇でせう」詩人したり顔で前へ
詩人鼎談麦茶そのまま残りけり
風鈴や詩人その詩の貧しきを
夏の木を靈に仕立てて詩人の暇
詩人のキヤムプ腸詰の張り詰めて
普通に鰻食べてゐる詩人かな
まひまひかぶり詩人へとひた奔る
孑孑や詩人林立して困る
今宵また挫けて詩人黴を拭く
一階の詩人二階の鯰かな
夏瘦詩人墓石を律儀と思ふ
骸へ蠅その蠅へ詩人が仰山
蓮の浮葉詩人饒舌に何やら愛
夏の詩や詩人の手口詳らか
泪するに詩人緑蔭まで行きぬ
夏雲ひたすら真白や詩人逃げるなよ
詩人 幡野こより @hatanoblue
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。詩人の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます