instant karma

第12話 闇の深層

　久馬との協力で一色組の陰謀を打ち砕いた明智真一は、次なる手がかりを求めて東鷲宮を離れ、栃木県の間々田へと向かった。ここでは、新たな闇が蠢いていた。

　間々田に到着した真一は、何者かに薬品を嗅がされ。気がつくと20年後に来ていた。

　2001年、街の噂を集めるために地元の小さなネットカフェを訪れた。インターネットを駆使して情報を集めると、怪しげなサイトで密かに行われている地下ルーレットの存在を知った。そこで、不法な取引や賭けが行われており、一色組の新たな資金源になっているらしい。

　2月1日 - 車両故障のため2000年2月13日から休止していた小田急向ヶ丘遊園モノレール線（向ヶ丘遊園駅 - 向ヶ丘遊園正門駅間）を全線正式に廃止。

　真一は、地下ルーレットが行われる場所を突き止め、その周囲を調査していた。そこには、古い神社があり、鳥居を通り抜けた先に隠された地下施設があった。調査中、彼は一色組の手下たちが大量のダイナマイトを運び込んでいるのを目撃した。

「何を企んでいるんだ？」真一は疑念を抱きながら、その動きを監視し続けた。

　真一が地下施設に潜入する計画を立てていると、偶然にも利重剛（りじゅうごう）に似た、時生と出会った。彼もまた、一色組の動きを追っており、二人は協力することに決めた。

「君があの明智真一か。ネットでその名をよく聞いた」

　時生は尊敬の眼差しを向けた。

「一緒にやろう。ここには大きな危険が待ち受けている」

　真一は時生に手を差し伸べた。

　時生は、自分のペットであるトイプードルを連れていた。その犬は敏感で、地下施設に何か異常を感じ取って吠え始めた。二人はその犬の動きを頼りに、隠された入り口を見つけることができた。

　地下施設の奥には、一色組のボスが待ち構えていた。彼は真一たちの侵入を予期しており、ダイナマイトを使った壮大な計画を進めていた。

「お前たちの命はここで終わりだ」ボスは冷酷に言い放った。

　真一と時生は、ボスとの最後の対決に挑んだ。ルーレットのテーブルが場の中央にあり、運命を賭けた一戦が始まった。ルーレットが回る中、真一は冷静に戦略を練り、ボスの不正を暴くことに成功した。

「これが終わりだ」真一はボスを倒し、ダイナマイトの起爆装置を解除した。

　一色組の陰謀を完全に打ち砕いた真一と時生は、間々田の街に平和を取り戻すことができた。彼らは、次なる闇に立ち向かうため、新たな旅路に出る決意を固めた。

「これからも正義を貫こう」

　真一は時生に微笑みかけた。

「もちろんです、先輩」

　時生は誓いの言葉を返した。

　東鷲宮と間々田の闇を晴らし、二人の探偵は新たな戦いへと歩みを進めた。闇がどれほど深くても、彼らの決意は揺るがない。正義の光は、必ずや闇を切り裂くのだ。