第4話 暗黒の儀式: 地下通路の探索

 12月27日 - 小田急7000形電車(ロマンスカーLSE車)、営業運行開始。

 

 明智真一、千葉、一色、そして番長は、地図に描かれた地下通路を進んでいた。通路は狭く暗く、時折、古びた石壁から水が滴り落ちる音が響いていた。彼らの懐中電灯の光だけが、薄暗い通路を照らしていた。

「この先に何が待っているのか…」

 千葉が不安そうに言った。

「我々が立ち向かうべき相手は、ただの人間ではないかもしれない」

 一色が静かに言った。

「薔薇の魔力を手に入れようとしている者たちの背後には、もっと恐ろしい存在がいるかもしれない」


 その時、通路の奥から奇妙な音が聞こえた。明智が慎重に進むと、通路が開け、広い地下の空間が現れた。そこには古い石造りの祭壇があり、その周りには奇怪な模様が描かれていた。

「これは…儀式の場所か」

 番長が低く言った。


 突然、空間の反対側から足音が響いた。影の中から現れたのは、黒いローブを纏った数人の男たちだった。その中で一際異様な存在が目立った。それは疫病神と呼ばれる男だった。彼の手には古い書物が握られており、その瞳は冷たい光を放っていた。

「貴様らが邪魔をしに来たのか」

 植木等に似た疫病神が低い声で言った。

「しかし、すでに遅い。この儀式が完了すれば、我々は薔薇の力を手に入れ、町を支配するのだ」

 明智は疫病神に向かって一歩前進した。

「その力を手に入れて何をするつもりだ?」

「それは…この町を疫病で覆い尽くし、新たな秩序を築くためだ」

 疫病神は狂気じみた笑みを浮かべた。


 その時、通路の入口から別の足音が響いた。現れたのは、長宗我部の一員であるミンチだった。鹿内孝に似た彼は鋭い目つきで疫病神を見つめ、「貴様の計画を阻止するために来た」と冷たく言った。

「ミンチ…貴様も我々の敵か」

 疫病神は憎々しげに言った。

「そうだ。我々はこの町を守るために戦う」

 ミンチは鋭く返した。

 その時、疫病神の背後からさらに恐ろしい影が現れた。それは死神と呼ばれる存在で、長い鎌を手にしていた。

「死神まで現れるとは…」

 千葉は驚いた。

「死神が我々を迎えに来たのか…」

 番長は緊張した表情で言った。

「我々は戦うしかない」

 明智は決意を固めた。

 疫病神と死神、そして彼らの手下たちとの激しい戦いが始まった。明智たちは全力で立ち向かい、疫病神の儀式を阻止しようとした。


 激しい戦いの末、明智たちは疫病神の儀式を阻止し、彼を追い詰めた。しかし、疫病神は最後の手段として、地下通路の奥にある吊り橋へ逃げ込んだ。

「追いかけよう」明智は言った。

 彼らは吊り橋を駆け抜け、疫病神の行方を追った。しかし、吊り橋の向こう側には、一台の黒いベンツが待ち構えていた。

「逃がすものか…!」

 千葉が叫び、ベンツに向かって駆け寄った。

 しかし、ベンツはエンジンをかけ、疾風のように走り去った。明智たちは追いかけるが、すでに手遅れだった。

「またしても逃げられたか…」

 一色は悔しそうに言った。

「だが、彼らの計画は阻止できた」

 明智は冷静に言った。

「次は必ず捕まえる」


 最後に、彼らは新白岡駅に戻り、町の平和を取り戻すための次なる策を練ることを誓った。疫病神と死神の脅威は去ったが、彼らの影はまだ町に残っている。明智たちは、再び立ち向かう覚悟を胸に秘め、宇都宮線に乗り込んだ。


 竹の子族この年流行の最盛期。


 この頃から1985年くらいまで地酒ブームが巻き起こる。越乃寒梅には数万円の値段が付いた。


 テクノカットがヘアスタイルの人気になる。


 玩具では大ヒットとなるゲーム&ウオッチ、ルービック・キューブ、チョロQが発売される。


 前年発売のソニーのポータブルオーディオウォークマンがこの年大流行。


 漫才ブーム。


『五無主義』…当年、日教組教研集会にて指摘された言葉であり、当時の学生たちが『(1970年に流行した)しらけ世代の三無主義(無気力、無責任、無関心)から、無感動、無作法(挨拶も碌に出来ない)が加わった五無となったとの危惧から生じた言葉。


『三語族』…「ウッソォ~!」「ホントぉ~?」「カワユ~い♡(もしくはヤダぁ~)」の3語が当時の若年層の女性の間で流行したことから、「三語しか話せない者達」と揶揄する意で生じた。実際は「スゴぉ~い!」「信じらんなぁ~い!」「バッカみたい!」も多用され、1982年頃まで流行は継続した。


『赤信号、みんなで渡ればこわくない』…漫才コンビツービートの ビートたけしが発した言葉で人気を獲る。この言葉は、2012年に中国にて「中国式過馬路(中国式道路横断)」との翻訳で流行し、「互動百科(英語版)」にて、10大インターネット流行語に選出された。


『カラスの勝手でしょ』…童謡「七つの子」の替え歌。人気コント番組「8時だョ!全員集合」にてザ・ドリフターズの志村けんが唄ったことから流行した。この替え歌は、平成時代出生者が替え歌と知らず認識する程の強い影響を及ぼしている。

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