第77話 二人で探索
朝、目が覚めると亜季が横から抱き付きながら眠っていた。
寝顔が可愛いし、感触も気持ちいいので起こさずに暫く眺めさせてもらった。
亜季が目覚めて、見つめられている事に気が付きアワアワとしている。
何この可愛い生き物。
少しイチャイチャしたあとダイニングに移動する。
亜季はワンピースの下にTシャツをしっかり着ていた。
朝食を食べながら昨日発見した生存者の情報を伝える。
夜が楽しみすぎて報告を忘れてしまっていた。
都内にはそこそこの生存者の気配があったことと、皇居にも多くの気配があったこと。
皇居以外のグループの人数はまちまちだが、多くは十数人の集まりの様であったこと。
富士山周辺にはかなり大規模な生存者グループがあったこと。
ここは数え切れない数の生存者がいた。
数百か数千の集まりが、近場に何個かあったので、同じグループで建物が違うとかだと思われる。
もっと西や南にも生存者がいるだろうから、頑張ればある程度の復興は出来るのかな?
指揮を取っているお偉いさんに期待するしかないな。
結構重要な報告だと思うのだが、みんな関心がないのかな?そんなにいたんだね、と淡白な反応しかないぞ。
あれ?復興すれば元の生活に近い暮らしが出来るかもしれないんだよ?興味ない?ないんですね、分かります。
正直俺も元の暮らしに未練は全くないからな。
それなら接触して嫌々協力しなくてもいいかな。
自然の流れに任せよう。
報告も終ったので、志帆に体調はどうか確認する。
少しつわりがあるそうだが、今日は気分転換も兼ねて外出したいそうだ。
今日の志帆とのデートも、しっかりエスコートしなくてはいけないな。
亜季・由香里・綾子の料理スキル持ちが弁当を用意してくれるそうなので、志帆とゆっくりと準備をしていく。
お腹が重いだろうから、着替えを手伝わなくては危険だからな。
そう思い衣装部屋まで付いていったのだが、まだお腹も大きくなってないからいらないと追い返された。
心配のあまり過保護過ぎたかな?残念だが自分の着替えをしてこよう。
二人とも準備が終り外に出ると、今日は曇り空だな。
もうすぐこの辺も梅雨に入るから、暫く天気は悪くなるかもな。
折角なので天気の良いところに行きたいな。
空気も綺麗そうだし北の大地に行ってみよう。
見つかれば、じゃがいもを収穫して畑で育てよう。
転移で移動して以前収納しておいたオープンカーを取り出す。
Lのマークがカッコいいやつだな。
こっちは天気も良いので屋根は開けたままで良いかな?志帆も開けといた方が良いと言うので寒くなるまでは開けておこう。
道路も走れそうだが、景色も良いので浮かせて飛んで行く。
少し飛ぶと早速モンスターの気配が現れる。
志帆に倒す?と聞くとストレス発散になりそうだから倒したいけど、拳銃の音がお腹の子供に悪そうだからな、と残念そうだ。
そんな事もあろうかと改造エアガンを取り出す。
弾はパチンコ玉を使っているので、そこそこの威力があるのに静音設計で殆ど音がしない。
説明して渡すと、とても嬉しそうに受け取ってくれた。
志帆が一番近い鳥モンスターに試し撃ちしてみると、パシュッと小さな音がしてモンスターは落ちていく。
落ちていくモンスターは俺がアイテムボックスに回収するが、普通の拳銃よりも強いかもしれない。
もう少し硬いモンスターにも通用するならば、銃術持ちにはこれを支給しよう。
拳銃だと音でモンスターが集まってしまう事もあるみたいだからな。
志帆も使い勝手に不満は無さそうなのでどんどんと進んでいこう。
パチンコ玉だとアホ程在庫があるので弾切れを気にする必要が無いのも良いな。
だって一店舗から数百万発回収出来てるからな。
何店舗分回収したか覚えてないが、たぶん無くなることはないだろうな。
マップを見ながら進む方向を決めていく。
ちなみに、謎の便利仕様で探索隊が通った場所もマップに反映されているので、拠点より北側は全てマップが表示されている。
異常報告のあった場所にはマークを付けているので、安全第一な今日はそこには近づかないようにする。
モンスターを倒しながら進むこと一時間、あれは牧場かな?白黒の模様の牛モンスターが沢山いる。
曖昧な記憶だが、この種の牛の肉はあんまり美味しくないって聞いたことがあるような?
牛乳は欲しいけどそのままでは飲めないらしいし、魔法でなんとかなるのか?でも大人しく搾乳させてはくれないだろうし。
どうしようかな?取り敢えず次元空間に入れておくか?でも放牧用の広い次元空間を作って維持すると魔力がかなり減るんだよな。
転移ですぐに来れるのだから、搾乳の方法を思い付いて必要になったらにしよう。
志帆の体調を確認しつつ進んで行く。
取り敢えずの目的地は真ん丸な藻が有名な関西弁の湖にした。
モンスターを狩りながら目的地に到着した。
道中では予定外の物も色々発見できたので回収している。
湖の良く見える建物を見付け、屋根の上に陣取りお弁当を並べていく。
空間固定の壁で囲っているが、襲ってくる鳥モンスターが周りを覆ってしまい邪魔なので次元空間に入れていく。
競いあってきーちゃん、くーちゃんの様に強く育ってもらいたい。
暫く放置だな。
見張らしも良くなったので弁当を食べていく。
志帆はつわりのせいで食欲が減っていると、一口かじっては残りを俺に食べさせてくる。
一段と美味しいですね!
イチャイチャしながら昼食を終え、二人で寄り添って景色を楽しんでいると、ちょっと挿してくれない?と言う。
ナニを?大丈夫なの?
いれるだけなら全く問題ないそうなので、抱き締め合いながらそっと挿入していく。
その後二人で微かに動きながら景色を楽しんで過ごした。
綺麗な景色は良いものだよね。
数時間まったりと過ごし、近くのお土産屋さんで色々と回収してから拠点に戻ってきた。
志帆も久々の外出ですっきりしたようで良かったな。
夕食を食べてお土産の真ん丸な藻のぬいぐるみを出すと、子供達が可愛い!と喜んでくれた。
その後、志帆が眠そうなので早めに部屋に戻り、就寝する事にした。
いれたまま寝よう!と言うので喜んで!と挿入して眠りにつく。
温かくて気持ちがよく、少しすると眠りについてしまった。
こんな夜も穏やかで良かったです!
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