第76話 二人で探索
朝、明美と一緒にダイニングに向かう。
ダイニングに入って自分の席に座ると、亜季が今日はよろしくお願いします、と声を掛けてくる。
緊張してるのか?やけに硬いな。
今日は楽しもうね、と応えて皆と朝食を食べ始める。
今日亜季とは散策デートをする予定だ。
特に目的は決めずに色々な景色を見ながら、二人で過ごしたいと可愛い事を言われてしまった。
亜季は旅行などもあまりしたことがないそうで、楽しみにしてくれているようだ。
俺の着替えはすぐに終ってしまうので、今は亜季をリビングで待っている。
少しすると着替えた亜季が入ってきた。
紺色のシンプルなワンピース姿だが可愛いな。
ウエストをリボンでキュッと縛っているのでスタイルの良さも際立つね!
素直に可愛いね!と褒めると嬉しそうにしてくれる。
可愛い子は何を着ても可愛いけど、ワンピースって好きなんだよね。
なんとなく清楚な感じがして抱き締めたくなる。
いや、抱き締める。
「こんなところでイチャイチャしてないで、早く行ってきな~」
皆に追いたてられ家を後にする。
飛行で上空を飛んでいるが何処に行こうかな?俺も旅行なんて数える程しかした事ないので、オススメがあるわけでもないからな。
それでも目的地は決めた方が良いだろうから、提案してみる。
「目的地は富士山にして、途中までは海沿いを見ていこうと思うけど良いかな?」
「良いですね、富士山!
近くで見たこと無いので楽しみです!」
反応も悪くなさそうだし、これで行ってみよう。
スキルポイントがあると言うので投擲術を取ってもらい、クナイを渡してモンスター狩りをしながら進んでいく。
途中で景色の良い所に立ち寄ったり、物資を回収したりもしながら進んで行くと、ネズミの王国が見えてきた。
見てみたいと言うので少し寄り道をしていく。
パッと見は壊されている所もないのだが、人のいない遊園地は寂しいだけだな。
軽く見ただけで、その場を後にする。
海沿いには倉庫が多いみたいで、物流の倉庫が沢山あるが、めぼしい物資は既に回収されているっぽいな。
これだけの倉庫の物資が無くなっているということは、近くに多くの生存者がいるのかな?
暫く辺りを確認しながら進んでいると、亜季がスカイツリーだ!と指を指して教えてくれる。
俺も近くで見た事がないので行ってみよう!と言って向かってみる。
高いな、真下から見上げているのだが、こんなのどうやって建てたんだ?
魔法を使っても出来る気がしないぞ?
亜季もポカンと上を見上げている。
ポカン顔も可愛いですね!
お土産をゲットするため展望台まで行ってみる。
大抵はお土産売場があるよね?
ツリーの外側を展望台目指して飛んでいるのだが、結構怖いな。
到着して内部を視認できたので転移で中に入る。
流石に誰も回収に来ていないようで、食べ物以外はお土産選び放題だな。
定番のキーホルダーやぬいぐるみ、スカイツリーの置物など貰っておいた。
拠点に各地の土産物を飾る部屋でも作ろうかな?
各々気に入った物を回収したので、カフェのテーブル席を借りて昼食をいただく事にした。
景色も最高だし良い場所を発見出来たな。
亜季が並べてくれた弁当を、いただきます!と言って食べる。
「旨い!今日の弁当も美味しいな」
「良かったです。
張り切って作った甲斐がありました」
亜季は料理スキルも取っているので文句無しに旨すぎるな。
亜季の美味しい弁当も食べれたので、目的地に向かって移動を再開する。
天気がいいから既に富士山も見えているので、迷うことはない。
一直線に向かっていこう。
と思ったのだが、途中の渋谷で亜季が服を見たいと言うので少し寄り道をした。
少し…そうほんの二時間くらいだ。
あの服が可愛い、でもこっちも、いやさっきの店のやつの方が…と悩みだした亜季に、皆も欲しいのがあるかもしれないから、全部持っていこう!と強引に終わらせなければ、夕食の時間まで選んでいたに違いない。
我に返って申し訳なく思ったのか、ごめんなさいと謝ってきたので、楽しそうな亜季が可愛かったから全然問題ないよと答えておく。
実際、選んでいる服を亜季が着たのを想像するのも楽しかったので問題ないのだ。
予定より少し遅れたが、富士山に無事に到着した。
途中にあったお土産屋さんでお土産をゲットするのも忘れずに行っている。
頂上から眺める景色はとても素晴らしく、世界が人の住みにくい環境になっても関係なく美しかった。
「それじゃあ、ゆっくり景色を眺めながら戻ろっか?」
「えっと、この景色を見ながら…
してみたい…かも?」
「良いの?!」
亜季が恥ずかしそうに頷いてくれる。
「でも!周りからは見えなくして貰えると…」
「畏まりました!」
侵入防止で空間固定の壁で囲って、ステルスを二人に掛けて、完璧です!
良いですか?良いですよね?紳士な俺の我慢はそこまでで限界でした!
外での経験などあるはずもなく、最高潮に盛り上がってしまいました!
夕食の時間ギリギリまで楽しみ尽くしました!足りない分は夜にお願いします!
二人で身なりを整え、転移で拠点に戻ってきた。
皆と夕食を食べ、お土産を取り出す。
これはリビングに飾ろうとか、玄関が良いのでは?とか楽しそうで何よりだ。
新しい服も取ってきたから衣装部屋に入れとくね、と言うと更に盛り上がっていた。
皆と楽しく過ごし部屋に戻ると、すぐに亜季がやってきた。
ワンピース姿なのだが、普段は中にブラウスか何かを着るのだろう。
上や横からチラチラと丸見えなのです!
ヤバすぎませんか?チラリズム。
富士山での興奮も甦ってきて、もうダメでした。
亜季が果てるまでお相手してもらいました!
最高に良かったです!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます