第60話 役割分担

転移で家に戻ると、周辺は薄暗くなっていた。


少し遅くなってしまったので、急いでダイニングへ移動する。


到着すると、料理を並べているところの様だ。


間に合ったみたいで、ほっとしながら席につく。


すぐに配膳も終わり、頂きますをしてから夕食を食べ始めた。


食べながら、何時ものように今日の作業を報告していく。


皆でお互いに報告しながら、俺は魚を捕ってきたけど誰か魚を捌けないか聞いてみる。


本格的に捌ける者はいないようだ。


どうするかな、と考えていると由香里が料理のスキルを取りたいと言う。


他のメンバーも、生活を向上させるスキルを取っていきたいとの事だ。


全員が身を守る以上の戦力を身に付けているので、これからは各自で好きなスキルを取って問題ないよ、と答える。


それぞれやりたい事も決まっている様で、とても喜んでいる。


もっと早くに気が付けば良かったな。


女性に戦力ばかりを上げろ、と言うのは酷だったかもな。


今のところ、料理・裁縫・農耕・木工・金工・陶芸などが候補に上がっているそうだ。


どれも今後の生活を豊かにしてくれるし、皆が楽しみながら暮らせるなら良いことだろう。


完全に拠点の事は、女性達に任せる形になり、俺はその他の事をやっていこう。


俺のやることを整理してみよう。


・北の物資回収を終わらせる

・植物のモンスターをテイム可能か確認

・他の生存者達との接触


今のところ、こんなもんかな?

気になる事は他にもあるのだが、あまり近付きたくないな。


時間が出来たら確認だけはする事にしよう。


以前の地震の時に大問題になっていたから、緊急時の対策くらいはされていると思いたい。


取り敢えず、この順番で終わらせていこう。


食事も終わり何するかな?と思っていると、未来と和美が付き合って欲しいと言う。


特にやることもないので了承すると、シアタールームに連れていかれる。


映画でも観るのかな?と思ったが、違うらしい。


アイドルのコンサートを見ながら、この衣装はどう思うか?とか、アニメを見ながらどの制服が可愛いか等々、服の感想を細かく聞かれる。


アイドルの衣装もアニメの制服も、可愛く作っているのだから、どれも可愛い。


そう答えるも、なら露出度の好みやら何やらと、更に細かく意見を求められる。


いや、恥ずかしいんだけど?何で若い女の子に、おじさんの性癖に関わりそうな服の好みを、暴露しなくてはならないのか?はぐらかそうにも諦めてくれない。


俺が諦め開き直る、足はこのくらい出ていた方が良いかな?とか、やっぱりこのくらい下の方が良いかな?とか、胸元はこのくらい開いていた方が良いかな?とか、二人の服を引っ張ったり捲ったりと分かりやすく説明してあげた。


その際に少し身体に触れてしまったのは事故だろう。


あちこち見えてしまったのも、説明に必要な事だったに違いない。


その後も、丁寧に説明していると子供達もアニメ見る!とやって来て、三人で慌てたのは良い思い出となるだろう。


この時の俺は、気が付いていなかった。


これから先に起こる戦いに。


この日より、夜には己の意地をかけた戦いの日々が幕を開ける。


性交術を駆使して攻めてくる女性達、技と技のぶつかり合い、向こうは日々交代なので体力が尽きることはない。


負けられぬ俺は新たな力を手に入れる。


体力増強に疲労回復を手に入れ、必死に抗う。


女性達も装備(衣装)を日々入れ替え、俺の理性を奪いにくる。


子供達と安らかに過ごす夜に癒されながら、戦いの日々は続いていった。


ありがとうございます!毎日が最高に良かったです!!

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