第59話 女子会

他人視点


今日は子供達が高遠さんと寝る番なので、他のメンバーで女子会部屋に集まって話をしている。


始めに上がった話題は、高遠さんからお礼を言われてしまった件だ。


私達が今後の事を考えて畑を増やそうとしていた事が良かったのかな?

何か見落としていた事に気付けたらしい。


これからも私達の意見を聞きたいとも言っていたな。


「今日、役割を分担していこうみたいな話があったでしょ?

提案なんだけど私達の中で、もう少し細かく別けてみない?」


「どういうこと?

高遠さんが外に物資を回収に行って、私達は拠点周りで食料を生産するって感じだったよね?」


「そう。

今のままでも良いのだけれど、それぞれ得意分野が違うでしょ?

好きな事も違うし、苦手な事もそれぞれあるでしょ?

例えば料理を好きな人と嫌いな人がいたら、出来るだけ好きな人がやった方がお互いに良くない?」


「確かに!

わたし料理苦手だから助かるかも。

代わりに外でモンスター倒してる方が楽しいかな」


「私も畑で作業してるのがいいかも!」


「そんな感じで好みがあるでしょ?

レベルアップは必要だから、外での作業を完全に無しには出来ないけど、少し片寄らせても良いと思うんだよね。

それでその分野のスキルを取れば、更に生活が豊になるんじゃないかなって」


「いいね!

私は農耕のスキル取ってみたい!

最近は土いじりが楽しくて」


「私は裁縫が欲しいかも。

自分好みのコスプレ服が作りたいな」


「良いなぁ。

私のも作って!

エロ可愛いのが良いなぁ」


「ね?

それぞれ好きな分野を伸ばしたら楽しそうじゃない?

高遠さんに相談してみない?」


「良いですね。

片寄り過ぎても困るので、それぞれどんな事をやりたいか、話し合って決めてみようか」


「「「「賛成」」」」

「第一希望は料理が三人、裁縫二人、農耕四人に戦闘二人か、中々バランス良くない?」


「良いかも?戦闘は他のメンバーも、完全に外れる訳にはいかないんだから、ちょうど良さそう」


「私は料理が苦手で、私が料理当番の時に皆に申し訳なかったから助かるかも」


「分かる!」


「分かるな!」


皆で笑いながら、他にどんなスキルを取ってみたいか等、話は弾んでいく。


「私は余裕が出来たら、木工を取ってみたいかも。

高遠さんがシンプルな家具は製作で作ってくれたけど、おしゃれなのとかも欲しくない?」


「欲しいね!

それなら私は陶芸取ろうかな?

おしゃれな食器とか作れるかも」


「金属製品は金工かな?照明器具とかおしゃれになるよ?」


「細かく別れすぎだよね。

工芸とかで纏まってれば良いのに!」


「高遠さんの支援樹なら工芸ありそうだね」


「ありそうだけど自分達でやるから楽しいんだよ!」


「「「分かる!」」」

更に話は盛り上がり

「性交術欲しい…」


「「「「「…っ!」」」」」


「「「「「欲しいね…」」」」」


「高遠さん、イケメンの見た目だけでヤバいけど、凄いよね…」


「私も取って更に盛り上がったら…」


「ごくっ!…ヤバいね…」


「これは、試すしかなくない?」


「やっちゃう?」

こうして夜は盛り上がり続け、そのまま皆で眠りについた。

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