第41話 年越し
目が覚める。
亜季が隣でまだ眠っているが、流石にウェディングドレスは着ていない。
昨日の亜季はヤバかったな。
思い出し反応しそうになるのを堪える、これは朝の生理現象だ。
亜季に丁寧にクリーンをかけていく。
部位ごとに、それはもう丁寧にかけていく。
馬鹿な事をやっていると、亜季が目を覚ましたので
「亜季はいつも可愛いけど、昨日は格別に可愛くて綺麗だった。
これからもよろしくな!」
亜季は嬉しそうに抱き付いてきた。
亜季は部屋で着替えると言うので、今日も一人で食堂へ向かう。
食堂に入ると
「新郎さん、新婦さんはどうだった?」
と相変わらずの声がかかる。
素直に最高だったよ、と返していつものソファに座る。
相変わらず皆でニヤニヤだ。
恥ずかしい!でも嫌じゃない。
朝食は各自で好きなように済まし、今日の予定を聞いてみる。
訓練は休みなのに、数名は術の動きを確かめたり、魔力の流し込みを練習するそうだ。
食事当番の者は、準備も合わせ料理の練習をしたりするらしい。
子供達はゲームをやる!と張り切っているし、数名の女性は服を選ぶために、衣装部屋にこもるそうだ。
俺はマップ埋め作業に行くつもりだが、天才的な発想を思いつき、実行するつもりだ。
以前、鶏を飼育して卵の安定供給をしたいが、飼育場所で悩み断念していた。
しかし俺は閃いてしまったのだ!次元空間で飼えば良いではないかと!思い付いた時は、自身の発想に感嘆したものだ。
まあ、自画自賛は程々にして、養鶏場に転移する。
そこには、相変わらずコケコケと元気な鶏モンスターが大量にいた。
結構な数が無事生息しているのを確認し、次元空間を作成する。今回は20m×20mの空間を創ったので、40のMP最大値の減少だな。
先ずは鶏達が卵を産みやすい様に、壊されている養鶏場の施設を参考にして、モンスターのサイズに合った小屋を建築する。
そう、この為に建築のスキルも取得したのだ。
無事に小屋も作り終え、餌に成りそうな物を入れて、準備は終了だ。
ちなみにこの空間、温度等の環境は予め設定可能だ。
使用者に優しい仕様だね!
鶏モンスターを10体入れてみる。
余裕があるので、5体追加しておく。
このくらいで様子を見るとしよう。
モンスターの単位は一体、二体と体で統一しようと思っている、種類毎に分けるのが、面倒になったからだ。
たまに以前の動物の単位が出てしまうが、気にしないでいこう。
次は食肉確保の為に、牛と豚のモンスターだな。
こちらは体が大きいので、次元空間も広めに創らないとな。
200m×200mの空間を創り、牛達のいる牧場の地面を空間切断で切り取り、そのまま中に入れて、環境を整える。
牧場には、地面が50cm程削られた景色が出来上がった。
鶏達の方も何か敷けば良かったか?まあ向こうは小屋があるから何とかなるだろう。
問題が有れば要改善だな。
牛と豚は10体ずつくらい、捕獲した。
前回捕まえた残りが、これしかいなかった。
今度違う牧場で追加しよう。
ところで、この空間は何個まで創れるんだ?牧場を創っていて思ったのだが、この空間に俺達の拠点を作った方が安全なのでは?
以前に自分用の拠点を、とは考えたが、皆もとなると不安もある。
それは、この空間の維持は、途切れることが無いのかだ。
寝ていても維持できているので、気絶くらいなら問題ないと思うが、万が一俺が死んでしまったり、そうでなくとも何かしらで、空間を維持出来なくなった時に、中にいる者がどうなるか分からないのだ。
モンスターを一体入れて解除してみたが、モンスターごと消えてしまった。
モンスターが生きているのか不明だ。
自分が中にいて解除を試す勇気はない、消滅してしまう可能性も無くはないからだ。
不確定要素が強すぎるので、やっぱり無しだな。
緊急時に避難できるように、建物等の用意だけは少しずつ進めておこう。
食肉の確保は順調なので、昼食を取りに一旦帰還する。
昼食の後に、子供達とゲームをしたりして遊び、楽しんでから探索に戻る。
お楽しみの動物観察公園に行くのだ。
マップを埋めながら進んでいると、建物の破損も酷くなり、モンスターの反応が増えてくる。
群れを発見したので、上空から観察すると、猿の群れの様だ。
ゴリラ程に大きくなった猿のモンスターが、数十体集まっている。
鑑定でレベルを見てみると、結構高いな。
平均8くらいはあり、12と一際高い個体もいる。
端の方のやつに近付き、戦闘能力を確めてみよう。
端から近付くと、二体のモンスターが気付き、飛び掛かってきた。
かなり俊敏性が高いが、剣を創り切り伏せる。
二体とも体を上下に分断され、動かなくなる。
他のモンスターも気が付き、騒ぎ出す。
ウキャウキャと騒ぎながら10体以上が襲ってくるが、全部切り捨てていく。
自分で言うのもだが、俺が強すぎる。
何体いようが関係なく、全て一撃で仕止めていく。
半分ほど切り殺すと、残りは逃げ出した、
後は追わずに、死体を収納していく。
そう言えば魔石もかなり貯まったが、何に使えるだろうか。
製作のスキルで魔道具とか作れないかな?魔石から電気を作ったり、魔石を燃料に出来るように、家電を改造したり出来れば、生活が安定しそうだな。
またやりたい事が増えてしまった。
仕事があるわけでもないから、一つずつ楽しみながらやっていこう。
他のメンバーも、最低限の自衛できる能力が身に付いたら、好きな事をやっていってもらいたい。
製作に興味がある人がいれば、一緒にやるのも楽しそうだな。
その後、探索を続けていくと、水場を発見した。
湖か?水の中にモンスターの反応が沢山あるな。
今まで水生のモンスターを見たことがなかったが、どんなのがいるのだろうか。
魚もモンスター化しているのかな?上空からだとよく分からないな。
試しに湖の端の浅いところに、先ほど倒したモンスターの肉を落としてみる。
暫く様子を見ていると、10mはありそうなワニが食いついてきた。
10mは言い過ぎかもしれないが、デカいな。
肉を丸飲みにしたワニのレベルを見てみると、11とかなり高いな。
槍を創り、上空から急降下して、背中を一突きし、すぐに離れる。
痛みで暴れるワニの血に反応し、他のワニが襲いかかる。
五体に襲われたワニは、綺麗に食いつくされた。
猛獣って恐いな、俺のワニ革が食べられてしまった。
代わりに、君たちの皮を頂こうではないか。
ハンマーで五体のワニの頭を叩き潰し、アイテムボックスに収納した。
こんなゲームなかったっけ?
そろそろ百獣の王に会いたいな。
と思いつつ飛び立った。
その後、鹿や熊などを見つけ、仕止めつつ進むがこの日にライオンは発見出来なかった。
次回に期待だな。
暗くなってきたので、拠点に帰ることにした。
夕食を済ませ、部屋でワニ革の加工方法を、本で調べていると、和美がノックしてやってきた。
扉を開けるとセーラー服姿の和美が入ってきた。
おおっ!童顔の和美が着ると、現役学生みたいで可愛いな。
学生の頃の気持ちを思い出しつつ、楽しんで脱がせていくと、ビックリ!
中にスクール水着を着ていた。
「お兄ちゃん、どう?興奮する?」
和美が、恥ずかしそうに言う。
俺はロリコンではないはずだが、中学生と言われても信じてしまう姿に興奮し、気合いを入れて楽しませて頂きました!
本日も大変良かったです!
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