第39話 年越し
午後の訓練も終え、皆で食堂に集まる。
亜季に刀術を取って、何が違ったか聞いてみると、どう動くのが良いかが、何となく分かるのだそうだ。
そして、その動きが以前よりもスムーズに出来たという。
訓練で使いたい武器が決まったら、その術系スキルを取って欲しいと伝える。
皆も亜季の動きの変化は、凄いと思っていたらしく、武器が決まったら取る、と言ってくれた。
現時点で決まっているのは、志帆と未来だ。
志帆は銃術と剣術、未来は杖術を取るそうだ。
未来に何故に杖術?と聞くと、魔法使いと言えば杖でしょ?と聞かれたので、魔法剣士とかもカッコよくない?と言うと確かに!と悩みだした。
未来は未定ね。
志帆用の銃弾の確保をしていかないとな。
他のメンバーも、それぞれ気になっているのはあるそうで、明日にそれを試させて欲しいと言う。
勿論快諾し、準備するからと、何が欲しいか聞いてみる。
今回、新たに挙がったのは、弓・ハンマー・短剣だ。
すでに用意してある、槍・剣・刀も長さや大きさを何種類か用意して欲しいそうだ。
短剣と短めの剣の境目は、何処なのだろうか?剣術と短剣術の適用範囲は?不明だが適当に何種類か作ろうと思う。
どれも実物など見たことないので、今まで適当に作っていたが、弓など細部が想像できないので、本屋で収納した本に、参考に出来る物がないか探してみる。
何冊かあったので助かった。
そうしていると、真理が調べて欲しいスキルがあると言う。
保護膜というスキルだそうだ。
調べてみると、かなり有用なスキルだった。
MPを消費して、身体の周りに魔力の膜を張り、身体を保護できるそうだ。
またまた優先順位の高いスキルがあったものだ。
皆に共有して、取得するように勧めておいた。
その後、本日の食事当番が席を離れ、夕食の準備に向かう。
何人かは交代でシャワーを浴びるそうだ。
クリーンで綺麗にはなるが、お湯を浴びるのは、違った清涼感が得られる。
今度、大きなお風呂を作ろう。
畑も作りたいし、やりたい事が増えてきたな。
年内はレベル上げをして、来年は新たな事に挑戦していこう。
ソファで、何故か俺の両隣にくっついている、穂香と彩香の頭を撫でながら、来年の事を考えていた。
その後、夕食も終え、それぞれが寛いでいる。
俺は本を参考にしながら、武器の製作だ。
使えそうだと、製作のスキルも取得し、錬金魔法や、アイテムボックスの解体&合成も駆使しながら、製作していく。
本当に何でも有りだな、便利で助かるが。
両隣で、大人しく作業を見ていた子供達が、眠ってしまっていたので部屋に運んでおく。
食堂に戻ると女性陣から、夜の順番を決めたと報告された。
早い者勝ち?だと、奥手の者が来づらくなるそうだ。
順番の者と話し合って、交換したり、参加したりするのは自由だそうだ。
俺としては、仲良くやってくれるのは、有難いしかないので、大人しく従う。
次に、衣装部屋を作って欲しいと言う。
それぞれに何着か渡してあるが、色々選びたいそうだ。
女性が着飾ってくれるのは眼福なので、これも了承し、新たにプレハブ小屋を設置して服を取り出していく。
一つでは足りず、もう一つプレハブ小屋を並べ、そこにも服を出していく。
こっそりコスプレ服も出すと見つかり、そういうのは別にして欲しいと言うので、更にもう一つプレハブ小屋を追加。
そこに、各種制服・体操服・OL服・チャイナ服・メイド服・サンタ服・浴衣・ナース服・ゴスロリ服・パーティードレス・ウェディングドレス等々を取り出す。
整理は女性陣でやるからと追い出され、自室へ戻った。
暫くすると、ノックと未来の声がする。
今日は未来の番のようだ。
扉を開けると、可愛いメイドさんがいた。
「今日はよろしくお願いします、ご主人様」
と言う未来に、俺は大興奮だ!
明日の訓練も忘れ、二人で一晩中燃え上がった。
可愛い過ぎ!大変良かったです!
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