平凡なおっさんが再生中の地球でのんびり？生きていく様です

第30話 これから

三人を連れて戻ると、皆がその場に待っていた。

転移に驚いている三人に

「いらっしゃい」

「これからよろしく！」

などと皆が声を掛けていくなか

「志帆？志帆！生きてたんだ」

「亜季？亜季こそ、無事だったんだね！」

二人は知り合いだったらしい。

世の中、狭いもんだ。

嬉しそうに話していたが、母親の話しになって暗くなっている。

空気を変えるために、自己紹介でもしてもらおう。

スタッフルームは、この人数だと狭いので、売場の一角に、新たに全員で集まれる場所を造ろう。

造ってる間に、由香里に部屋等の案内をして欲しいと頼む。

出してあるプレハブ小屋を、割り振ってもらい、俺のは後で用意しよう。

皆が戻って来るまでに、一辺に4人座れるようにテーブルを配置して、椅子を16脚置いておく。

壁際にソファを二つ置く。

もう一つの壁に大きめなサイドボードも設置した。

視界が広すぎて落ち着かないので、床と天井に突っ張る形で設置出来る壁を使い、部屋風にしてみる。

今後はここを談話室や食堂としよう。

皆が戻って来たので、今回は全員でテーブル席に座る。

歓迎会の為の、少し豪勢な食事を食べながら、自己紹介をしていく。

それぞれ自己紹介も終わり、いつも通り、俺の46歳に驚かれたりしながら、今後の事を話し合う。

皆に、今後やりたいことを挙げてもらうと、こんな意見が出た。

食事を充実させたい。

旅行に行きたい。

ショッピングしたい。

デートしたい。

中絶したい。

俺としては、皆のステータス獲得を挙げた。

話し合った結果、時間に限りのある中絶はすぐにやるとして、あとのはステータスを獲得して、好きにやればいいと、ステータス獲得を強引に決定する。

亜季がステータスを獲得した方法を、真似したいと思うので、小さいモンスターを探しに行こうと思う。

小さいモンスター探しは、追々やっていくとして、先ずは沙季と明美の中絶をしようと思う。

支援樹から、役立ちそうな医術、解析、透視、催眠術のスキルを取得する。

沙季と明美に、中絶の処置をするからと、俺の部屋に来てもらい、ベッドに寝るように言う。

特に疑うこともなく、二人とも横になる。

先ずは、透視で身体を見えるようにして、解析を使う。

服を解析しても意味ないからね！たぶん。

解析する前に、隅々まで確認したのは、内緒だ。

解析すると、確かに妊娠している。

医術により、処置の方法が頭に浮かんでくる。

要するに、胎児を切り取り、外に出せば良いのかな？

これなら魔法で簡単に出来そうだ。

痛みがあったら困るので、催眠術で睡眠状態にする。

イタズラはしない。

透視と解析で、胎児の位置を特定し、空間切断で胎児の繋がっている管を切断し、胎児を、転移で取り出す。

母体にヒールをかけ、回復させる。

これで終了、解析で調べても異常なしだ。

胎児らしい肉塊を、火魔法で消し炭に変えた。

二人目も同じく処置して、彼女らの問題は、取り敢えず解決した。

催眠術を解き、処置が終わったことを伝えると、涙を流しながら感謝された。

死ぬ覚悟を決めていたのに、まさか解放され自由になれるなんて、と喜んでいた。

その後、経過観察をしていると、二週間程で二人とも生理がきたそうだ。

解析で、問題ないことは分かっていたが、本人的には不安だったのだろう、とても喜んでいた。

この間に、近場で小さいモンスターの捜索もしたが、発見できていない。

山から降りてきたのか、熊と思われるモンスターを見かける。

犬っぽいモンスター数頭と争っていたが、犬の方が勝った。

その後も観察を続けていると、熊を食べ始めた。

ボスなのか、一回り大きな犬が、魔石を丸飲みしていた。

旨いのか？あまり試してみたくはないな。

でも今後は、モンスターの肉を食べてみる必要があるな。

鑑定では、食用可と表示されるので、馴染みの深い、豚や牛のモンスターを探して、食べてみようと思う。

次は、山の探索に行くか、隣の県を探索するか迷うな。

山はモンスターの種類が多そうだし、隣の県は畜産が盛んだったので、食用の動物モンスターに期待が持てる。

迷った結果、拠点周りの環境確認のためにも、近場の山を見てみる事にした。

山には、多種多様なモンスターが生息していた。

元の名称でいうと、熊や猪、狸や蛇、あとは名称の分からないの数種に、鳥のモンスターも数種、掘り起こされ補食されてるのは大きな芋虫だ、あれもモンスターなのだろう。

どれも、元のサイズの5倍位になってると思われる。

上空を飛んでいると、鳥のモンスターが結構襲って来るが、そこは相変わらずのシューティングゲームだ。

群れで襲って来るのだが、相手にならない。

そこでふと思い付く。

こいつらサイズ的にちょうど良いじゃん！

皆のステータス獲得に使えると思い、取り敢えず次元空間に入れておく。

次元空間、無駄に維持していたが役にたった。

大きいのは処分しながら、小さいのだけ確保していく。

中でも共食いされても困るので、食べるか分からんが、ペット用の鳥餌と、アイテムボックスに入れたままだった、モンスターの肉も少し入れておく。

襲ってくる鳥もいなくなった頃、木から生えた蔓に巻き付かれ、死んでいるモンスターを発見した。

蔓には、細かいトゲがたくさん付いていて、先端はモンスターの胸の辺りに、入り込んでいる。

これはモンスターを補食しているのか？植物もモンスター化している？

蔓が目に見えて動いているわけではないが、木と木の間に蔓を張り、引っ掛かった生き物を補食しているのかもしれない。

気配感知には反応ないが、植物は感知出来ないのか？蔓の生えた木を鑑定で調べてみる。

種族 杉モンスター

レベル 2

HP 280/280

MP 18/60

攻撃力 10

耐久力 38

俊敏性 1

魔法力 12

スキル:蔓生成

根からの補給の他に、刺付きの蔓で獲物を捕らえ補食する。

種族 杉モンスターって。

人間だけステータスを獲得すると名前が表示されるのか？よく分からないが、そういう仕様なのだと納得しておく。

周りの木は、杉の木としか表示されないので、今のところ脅威ではないが、今後は注意が必要だな。

町中の植物もどうなるか分からない。

気配感知に反応ないのもヤバイか？動かないから特に問題ないかもしれない。

今日は色々と収穫があったので、拠点に転移で帰る。

今日はモンスターをそこそこ倒したが、レベルは1しか上がっていない。

弱いモンスターでは殆ど上がらなくなったな。

スキルも増えたので、ステータスを確認しておくとしよう。

名前 高遠雅人

性別 男性

年齢 46

レベル 17

解放ツリー 全能樹

スキルポイント 590

HP 1900/950+100%

MP 1680/850-10+100%

攻撃力 142+100%

耐久力 143+100%

俊敏性 158+100%

魔法力 126+100%

精神力 129+100%

魅力 39+100%

スキル:獲得経験値アップ(U)・獲得スキルポイントアップ(U)・アイテムボックス(S)・火魔法(4)・水魔法(4)・風魔法(4)・土魔法(4)・光魔法(4)・闇魔法(4)・錬金魔法(4)・時空魔法(S)・気配感知・危機感知・隠密・毒耐性・麻痺耐性・暑寒耐性・精神耐性・性交術・鑑定・絶倫・MP回復力上昇・MP消費減少・飛行・浮遊・動体視力向上・暗視・遠視・並列思考・思考加速・体術・格闘術・剛力・医術・解析・透視・催眠術

スキルポイントも、何に使うか考えないとな。

明日以降決めていこう。

今日は就寝しようとすると、ノックが鳴った。

どうぞ、と返事をすると沙季と明美が入ってきた。

中絶の件も含め、助けてもらったお礼をしたいと、由香里と未来に、今日は譲ってもらったのだという。

男達に汚された身体だけど、と自身を卑下していたが、そんなことないよ、とありがたく頂戴する。

辛い記憶を忘れさせるため、性交術を駆使して優しく攻める。

三人で楽しく盛り上がりました。

とても良かったです。