第4話
ところ変わって、
(カーン、カーン、カーン、カーン、カーン…)
柱についているカシオの電波時計が夕方5時を知らせるかねを鳴らした。
それと同時に、ともえがひどくオタついた。
おそいわね…
また同時に、
それなのに、
なさけないわねもう…
ともえは、メソメソ泣いている
「
「おかあさん〜」
「ちょっと、近くのスーパーへ急いで行ってくれる?」
「どうしてよ?」
「
それを聞いた
「待ってくれ〜」
「おとーさん!!」
「わしは、あの店のうなぎじゃないとイヤだ!!」
「あなた!!わがままを言わないでください!!」
「わしはあの店のうなぎじゃないとイヤだ!!」
「なさけないわねもう!!あなたはそれでも男なの!?」
「なんやオドレ!!」
この時、
「奥さま、すみませんけど私たちは急いで家に帰りたいのです…」
「困るわよ〜」
「奥さま!!
「だから、後日うちがあやまりますから…」
「奥さま!!」
「分かりました〜…それじゃあ、
「なによぅ〜」
「
「持ってるけど、家に置いてきた…」
「家に置いてきた…
「だって、お墓参りを終えたらすぐに帰ると決めていたから主人に運転を任せたのよ!!」
「なさけないわね!!それじゃあどうするのよ!?」
この時、
「おい、やめろ…」
「あなた!!」
「そんなにガーガーおらぶな…ワシ、しんどい…」
「あなた!!」
「なんだよぅ〜」
「
「だったら泊まっていけ…」
「あなた!!」
「あすの朝に帰ったらいいだけじゃないか…」
「それじゃあ、
「そんなことは言うてないよ〜」
「あなた!!」
「わしは泊まっていけと言うただけだ!!」
この時、近くにいた
「オドレクソジジイ!!ぶっ殺してやる!!」
「
「離せ!!」
「おとーさんは、
「だまれ!!このクソジジイのせいでオレの人生が狂った!!」
「許してくれ〜」
思い切りブチ切れた
(ウーーーーーーーーーーーーーーーッ!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン!!)
ところ変わって、菊間町種の国道196号線にて…
より不気味なサイレンと近くにある消防団の詰め所のハンショウが鳴り響いていた。
この時、松山方面から今治市中心部へ向かう上り線で大渋滞が発生した。
大渋滞の先頭は、JR伊予亀岡駅へ向かう旧道との交差点付近にあった。
その付近で重大な事故が発生したようだ。
(パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ…)
ピンク色に染まっている夕空に
この時、
助手席には、うなぎ屋で購入した特上のうな重12人前が置かれていた。
早くしてくれ…
うなぎが冷めるよ…
抜け道はどこにあるのだよ…
そうこうして行くうちに、時計のはりは夕方5時半になった。
またところ変わって、
「ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
思い切りブチ切れた
「殺さないでくれ〜」
「
「離せ!!」
(ジリリリリリン!!)
この時、大広間に置かれている黒のダイヤル式の電話機のベルが鳴り響いた。
「電話がかかって来たわよ…
そう思ったともえは、受話器を手にしたあと話をした。
「もしもし
電話は、うなぎ屋のご主人からであった。
うなぎ屋のご主人は、ものすごく困った声で受話器ごしにいるともえに言うた。
ご主人は、左手に
「もしもし奥さま!!
「えっ!?
たいへんだ…
けれど、
家族たち全員は、大パニックを起した。
その頃であった。
どこで事故が発生したのだ…
早く通り抜けたい…
だけど…
先に行くことができない…
どうしよう…
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