手のひらとみぞおち

また、眠りの中でみていた風景

誰かが私のみぞおちに、手の平を置いていた。

素肌の上に。

誰か?と考えた時、その手の持ち主は、私だった。

どおりで、不快とは感じ得なかった。

みぞおちに手を乗せられているのもまた、私。

そう確認した時ふと、「みぞおちの下に手を入れると、寿命が分かる」と言う話を聞いたことを思い出していた。

みぞおちに手を突っ込むと、4日以内に亡くなるか?亡くならないかが分かる。

それを思い出して、みぞおちの上に手の平を置かれている意味を理解した。

(亡くなるのか。。。私。)

その映像が、いつの日のものかは分からないが、いずれ、そう言う日も来るだろう。


そう思いながら、浅き夢の中に漂っていた。

目が覚める前のその時間が、なんとも離れがたき幸福感に浸る。

穏やかで静寂で、微睡んでいる私がいる。

この時間が、私が私からのメッセージを受けとっている時間だと思う。

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