夢の夢

 児童文学作家のはやみねかおるさんは、子供たちに「今が一番楽しい」ということを伝え続けたいと語っています。

 彼は、「次世代の子供たちのことを考えて行動する人」が大人だと考えています。年齢の問題ではなく、子供たちの未来を考えていない人は、たとえ六十歳でも大人ではないといっています。


 はやみねさんがどんなにつらくても、つまらなかったとしても、「今が一番楽しい」と答えるようにしているのは、子供たちにも「今が一番楽しい」と言えるような人生を送ってほしいと思っているから。

「とにかく今が楽しい、そしたら明日はもっと楽しいかもしれない。明後日はもっともっと楽しいかもしれない。未来はさらに楽しい。そう考えるとワクワクしない?」と伝えたいと語っています。


「今」を楽しく生きるためには、「知恵」が必要だと彼は考えています。今の学生はすごく勉強熱心で、知識はたくさんあるが、それだけでは「知恵」にならない。知識と知識をかけ合わせて「知恵」が生まれると語っています。


「知恵があると人生はもっと楽しくなると知ってほしい」と思いながら、物語を書いています。

「だって、困った状態が、自分の知恵によって解決したら、もう最高に楽しいじゃないですか」


 知恵と経験を大切にすることで、人生はもっと楽しくなる。

 子供たちにも、その楽しさを伝えていきたい。

 それが、はやみねかおるさんの願いだと思います。

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