21:誰もいない教室、放課後のカーテンの裏で 感想

 え、カズくんとサヤちゃんってもしかして付き合ってないんですか? 青春、しちゃってるんですねぇ……きっとお互いにねぇ(からかい上手なあの子みたいな世界観でよいですね)

 決して短くない付き合いのなかで、少しずつ関係を進めていくふたり。その恋心が隠しきれないほどに燃えるようになるまで、あとどれくらいの期間が必要になるでしょうね……? あれこれ考えると、筆者のようなオタクは頬が綻んでしまいます。なんというか、初々しさを感じてしまいますよ。日頃ハード調教系なお話とか当て付け・ギスギス・自暴自棄系のお話とかに慣れ親しんでいると、こう、特にね……! 若い頃と同じ感覚でお酒を飲み過ぎた翌日のお味噌汁がなんだか妙に美味しく感じるのと同じやつかも知れません。


 教室のカーテンの裏というと、筆者の中学時代に同級生たちが昼休みに隠れて逢瀬を楽しんでいましたっけね……。筆者がたまたま人気ひとけのない場所を求めて(もぬけの殻になっているであろう)昼休みの教室を求めなければもっとふたりだけの世界に浸れただろうにね……すまん!という気持ちになりましたっけ。


 ほっぺチュウの輝き……プライスレス。

 買えるものはマスター●ー……と言ってしまうとどこかのCMみたいになってしまいますが、ほっぺチュウから感じる、この独特の眩しさって何でしょうね。いや、たとえば本命彼氏とやっと関係を進めてほっぺチュウした直後にその様子をスマホで撮影した教師に……とかそういう用法がポピュラーだと思うのですが、そういうんでなく単にほっぺチュウで少年がドキッとしてヒロインの方を見るというこのワンシーンだけでも破壊力抜群なわけですよ。こうかは ばつぐんだ!!

 ほっぺチュウ……それは、初々しさを演出する神がかり的なやつかも知れませんね。マウス・トゥ・マウスではどうしても滲み出てしまう「性」の……いや、けど『ふたりは幸せなキスをして終了』系だとそんなんでもないですね……確かに……?


 いやともかく、ほっぺチュウの初々しい眩しさはプライスレスだったというお話を添えて、『誰もいない教室、放課後のカーテンの裏で』の感想とさせていただきます。

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