14:幼馴染みの領域 感想

 はぁぁぁぁ~~~~スーツが似合うようになった頃は何の挨拶をしに行ったんでしょうねとかいうのは野暮ってやつなんでしょうねぇ!!

 いいですね、『幼馴染み』から一歩先の関係に進んでいく、その踏み出す瞬間を目撃した気分でございます。筆者がこれを読んでいるのは午前6時過ぎ、さぁいよいよ仕事を始めるぞというタイミングなのですが、いやいやこんなお話を読ませてもらっちゃったらもう、ねぇ! 普段の足も心も重い朝を、少しだけ軽やかな気持ちで過ごせそうではありませんか!


 幼馴染みから一歩先の関係か……。かつてエンディングテーマだけ記憶に残っていてただ懐かしんでいた、海辺の町を舞台にした美少女ゲーム原作のアニメがあったのですが、最近改めて見たら12話中10話くらいかけて主人公とメインヒロインの関係が進展する夏の日々を描く、当時の美少女ゲーム原作アニメにしては珍しくほとんど(というか全く?)ドロドロした感じのなかったアニメだったのです。いやぁこういうのもいいよね、と。

 ちょうど直前に見ていたのが、主人公が知るひとぞ知るヘタレな(と言われているが、彼がヘタレというより彼の前に提示された選択があまりにもハードすぎた)アニメだったこともあり、『あぁ……主人公の好意の先がハッキリしてるのって、こんな安心して観られるんだなぁ』と嘆息したものでしたっけ。なんだかそういうアニメを観たときのような、清涼感溢れるこの気持ち……どうしてくれるんですか!?(別にいいじゃないか)


 お互いの距離が元々近くて、それがただ近付いていくお話(物理的には一旦遠ざかったけれども)……いいよね!!

 そんな言葉をもって、『幼馴染みの領域』の感想とさせていただきます。

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