10:断頭台で逢いましょう 感想

 いやいやっ、いやいやいやっ!

 いいですね~、ヒロインの出生の秘密というかそういうのが最後に明かされることで、あの展開の説得力も増しているというか! 想像するとなかなか個性的というか、イラスト映えする外見なのかなと思っていたり(猿の手みたいな感じで捉えています)

 声をかけてきた存在、気になりますね。処刑人すら気付かないということは、不可視の存在みたいですからね……彼がどんな姿をしているのかはページの外側、きっと「私」だけが見ることを許されているのかと知れませんね。


 王女の処刑というと某ボーカロイド楽曲のシリーズを思い出してしまいますね。筆者がちゃんとこのシリーズを聴いたのは処刑される王女の双子のきょうだいである召使の楽曲のコミカライズ版がきっかけだったのですが、いざあれこれ聴いてみると、悪徳裁判官の曲がわりと好きだったかも知れません。あと落ち延びた王女のその後を歌った楽曲とか(声のサンプル元?になった声優さんがカバーされていたので、そちらも聴きました)。あのシリーズはノベライズを履修することでわかることも多そうなので、いつかそちらにも手を出してみたいですね。

 ちなみにギロチンというのは元々処刑時の苦しみを和らげようという心から生まれたという話もありますが、そもそも見た目からして怖いですよね……『あぁ、これ死ぬな』という気持ちにじわじわさせられるのがねぇ(13階段というと絞首刑の階段も思い出しますね、あれはあれで確か見た目とは違う死因になるとかそんなお話を聞いたこともあったように思います)。


 恐らく断頭台で何かしらの奇跡を起こして逃亡するのか、魂だけのものとなって生きていくのか……声をかけてきた彼の不可視性のために如何様にも読み取れるのが本作だったのですが、果たしてどうなっていくのでしょうね?

 以上、『断頭台で逢いましょう』の感想とさせていただきます。

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