11:風渡る庭にて 感想

 ストレートにいい……!

 目から入っても喉や胃腸、体内にスッと効くタイプの胸キュンを頂いたような気がします。いいですねぇ……ストレートにお互いを想うふたりの、ストレートな再会のお話でした。ルイスの来訪を今か今かと待ちわびているシンシアの様子とか、お互い素直に接している様子とか……!


 これは、まさに患部で止まってすぐ溶ける系の胸キュンですねぇ!!!


 素直な好意って素敵ですよね……あ、いやもちろん筆者は少年時代の生育環境からツンデレヒロインを見ると無条件降伏してしまうというさがを背負っているのですが、それはそうとこういう素直な好意を見ているとあらあらウフフと微笑みたくなってしまいます。

 本当にね、主人公が幼馴染みヒロインのことを異性として意識しているくせに素直になれず顔真っ赤にしながら『興味なんてないさ』と言ってしまったがためにそれを聞いてしまったヒロインが心に傷をおい、その隙に主人公に『興味なんてないさ』というように誘導した友人が横から掠め取ってしまい……というところから始まる同人漫画をシリーズ3巻にわたって読んでいる身としては、こういう素直に好意を示せるのもひとつの才能だと思ってしまうんですよね(ちなみにその漫画の友人くんは『好きじゃなきゃこんな必死になって手に入れようとしないよ』などと悪友に漏らしているわりに詰めも脇も甘いのでその悪友にヒロインをこっそり奪われているし、ヒロインに伏せていた主人公からのヒロインへの好意やら自身の策謀やらを全部知られてしまいます。主人公もこの友人くんも、しっかりしいや!)。


 何の話でしたっけ? そう、素直に好意を示せるのもひとつの才能だよねというお話でした。このふたりがページの外側でも幸せに時を重ねていけることを祈っていきたいものです。べ、別に! 好きな漫画の話に夢中になって、本題を忘れてたわけじゃないんだからね!?(釘●理恵さんみたいな可愛い声をイメージしようとしても、声帯が許してくれませんでした)

 ということで、『風渡る庭にて』の感想とさせていただきます。

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