第6話 頂きましたァァァーーーッッ!!!である
「私はリキュール・バースト・アドラー。
見ての通り僧侶をしております。
年齢は21、LV.61、冒険経験は2回ほど」
「わかった。じゃあ次は...」
「趣味は読書と運動。家事はできる方。
好きな食べ物は甘いもの全般、苦手な食べ物はなくしました」
「おーい。とまれー」
「好きな数字は3。あ、7もですね。
両親はどちらも亡くなっており、初経験は」
「OKもう良い分かったから少し黙るんだ 」
「そうですか。すいません」
どうやら話が止まらないタイプのようだ。
歌い始めたらマイク離さない系の人だろ絶対。
注意しよう。
「 ...なぁ」
「ん?」
「パーティの人数はどうするんだ?足りねぇよな」
「いい質問だな。じゃあ次は仲間を強制的に
増やしに行こうか」
「「ハァ??」」
ハモリ間抜け声いただきましたァァァーーーッッ!!!
「これからとある場所に行くぞ。来い」
「あ、はい...どういうことだ??」
「おら行くぞリキュール」
「はい..はい....?」
「ここだ」
「まーじか久しぶりに来たなこんなとこ」
俺が2人を連れてきたここは、娼館である。
はいここ 驚くところ。
「いくぞバインド」
「へ?私は?」
「女連れて娼館はいっかよ普通」
「たしかに 」
無駄なことをしゃべりながらバインドを連れて
赤とピンクを基調にした派手な外見のその屋敷の中に入っていく。
少し前にバインドの見た目は19歳ほどと言ったが、
パッと見の雰囲気で言っていたが、まじまじと
見ると、身長などが災いして16歳ほどに見える。
「言っておくが、ここの経営者に話があるだけで
娼館の利用はしないぞ」
「なんでぇそうなのかよ。じゃあそいつが仲間に
なるのか?」
「いや、できればそれがいいんだが、
昔 色々あって経営者、ジーサスって言うんだが。
そいつに嫌われててな。ここの隣にカジノがあるだろ。そのカジノの地下の奴隷売買所で仲間を買う」
「ほーん。でもよ、奴隷がそんな戦力になるのか?
一応 魔王討伐の旅だぜ。最悪国を出た直後にグッバイすることもあるぜ」
「出国のために仲間を集めてるんだ。国を出た後
ならグッバイされても構わないけどな。ま、戦力は多い方がいいし能力高いやつを選ぶよ。もしくは
美少女だな」
「お前ロリコンかよ」
「若干サディストだがロリコンではない」
ドンッ!
鋼鉄でできているのか知らんがいやに白銀に光っている重そうな扉にぶつかった。
「ここか」
「多分な」
ギィィ
「....なんのようだヴェスト」
「奴隷売買所のパスをもらいに来た」
「ふざけんじゃねえぞ!ヨツはてめえのために
死んだのによ。悲しみの一つも見えねえ顔でのこのこやってきて『奴隷を買う』だぁ?ぶっ飛ばされてのかおい!?」
「あいつのことは俺も悲しんださ。それとこれとは話が別なだけだよ。理解したかこの野郎?ぶっ飛ばせるものならしてみろってんだよ!?」
「えっ。...嫌われてるってレベルじゃないじゃん」
魔導士の反逆 柚凪月 @yunazuki
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