第4話 プラチナランクである

今は前回から2週間後。


プラチナランクになってから14日後である。


これはプラチナになってから分かったことだが、

プラチナランクになると組合からバッジの

ようなものが支給される。


これは金がベースになっており、魔法で作るのも

難しいアルティメット希少鉱石のプラチナが

装飾にふんだんに使われている、とんでもなく

高級なアイテムである。


翼が生えた六芒星のような形をしていて、

「PLATINUM

  VEST

WIZARD」

と、刻まれている。


日本語に直訳すると

「プラチナ

ヴェスト

魔術師」

だ。


そんなことを考えていたら着いた。

ファミレスである。


異世界にもファミレスはあるのかと考えて

いるのかもしれないが、魔法が存在して

魔物が生きているだけで、人間はそちらの世界と

変わりないのでファミレスも遊園地もマンション

もある。


ただ、魔法が存在するので必要が

なかったのと、魔物が邪魔するので、

科学技術とかがそちらの世界より遅れている。


魔法以外の移動手段は馬車か歩きだし、

遊園地だって科学仕掛けのアトラクションはない。

ゲームセンターなんて影も形もありやしない。


ちなみに今は説明するためにゲームセンターだの

そちらの世界だのと言ったが、ヴェストに

異世界転生したとか、そういう設定はない。


ついでに言うと、途中で5つ以上の魔法を覚えたり

意味わからない 覚醒をしたりはしない。


新しい 魔法は覚えるかもしれないが

それは今までの魔法の進化体か、

覚えていた魔法を忘れるか、

アイテムの力で使えるようになるかのどれかだ。


メタい話をしたが、ファミレスに来た話に戻そう。


俺は最初に言ったようにプラチナランクになった。プラチナになったということは、

仲間を集めるということである。


そして俺は集めた。

参加届を出してくれたのは2人。


1人はバインド。もう一人はリキュール。

そして今、その2人に会いに行くのである。


名前の印象から批判を恐れずに考えると、

バインドが男でリキュールは女。

でも、リキュールは頭の良い男っぽい感じもする。


バインドは主人公っぽい感じもするし、

粗暴な感じもする。


性別とか性格に関しては会ってみればわかるので、カーズ、じゃなくて俺は考えるのをやめた。


「3人で予約していた者だ。先客は来たか?」


「はい。3名でご予約された...プラチナランク!?

プラチナランクの魔導士...すごいですね...

えっと、の、ヴェスト様ですか」

俺はこの女が驚いたことで、改めてプラチナランクのすごさを思う。


この女の反応ももっともで、俺も自分がプラチナになるまではプラチナのやつは全員化け物だと思っていた。


こんな貧乏そうな身なりで、ひょろひょろとした

やつがプラチナランクだとは、とてもじゃないが

思えなかっただろう。


しかし、俺は今はそこまでこのランクすごいとは

思わない。


他のやつはどうか知らないが、俺は 比較的努力をしないでプラチナランクになれたからだ。


もともと俺は基礎魔力が高くて、レベル30から

始められたことと、レベル1から2の簡単なクエストばかりしていたため、比較的傷ついたり無茶なことをしたりせずにプラチナランクになってしまった。




そろそろ字数が増えたので次回へと行こうか。

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