第3話 理不尽クエストである

ゴブリンの谷には着いたが、

実物を見るとますます1000m は遠いと思う。


とりあえず天使の羽を使って

1つ目の石までついた。


問題はここからである。


ウォータリアやストリームは

なぜか反動が来ないので、

利用して飛ぶことができない。


マヒュートで改造しても微々たるさだ。


とりあえず考えて思いついたやつをやってみる。


タンッ

俺は石の上で思いっきり前にジャンプをする。


「テレフィート」


テレフィートで自分の足の下に石を移動させる。

これで少しは進めた。

これをずっと続ければ着くはずだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はぁ... はぁ...」

全然ダメである。


さっきから30回ほど繰り返したのだが、

20mも進んでいない。


このままでは魔力が切れて落ちて死んでしまう。

しょうがないので奥の手を使う。


「セミゴーレム!」


さらにここでマシュートを使い

セミゴーレムを改造する。


これで全力で前に走る馬鹿でかいゴーレムができた。


タンッ

俺は残った力を振り絞って思いっきり前に飛ぶ。


「テレフィートッ」


足の下にゴーレムを移動させる。

このまま待っていればゴブリンの谷を

超えることができるはずだ。


バサバサッ


「..........ッ」


バーダス。

大型吸血コウモリ。


ゴブリンの谷と言われる理由はこれだ。

バーダスはゴブリンのペットという2つ目がついている。

その理由はよく知らない。


俺はとりあえずバーダスに

逆回転 ストリームをぶつける。


ストリームを逆回転にすることで、

バーダスの羽ばたきを邪魔することができる。


とりあえず バーダスはこれで大丈夫。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんなこんなでゴブリンの谷を

飛び越えることができた。


俺はここまでを記録した記録魔晶石を

冒険者組合に持って行って、

レベルを5あげてもらった。


記録魔晶石というのは、今までの動きを

全て記録できる石で、なんかの魔法をかければ

何があったのかを映像で見ることができるらしい。


魔法が5つしか使えない 俺には関係のない話だが。


そんなこんなで プラチナレベルにあった俺は、

魔王を倒す旅のパーティーを募集しようと思う。

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