紅い嵐 帰還
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「ちぃ...これはいよいよまずいことになってきましたねェ....」
「お前さんがあそこまで余裕だったのは相棒を奪って手元に置いていたからだ。だがこれでもうおしまいだ...この長い因縁も終わりにしようぜ」
『やられたらやり返さねぇとだなぁ?』
「ならばァ...ここは逃げるしかありませんねェ...」
「逃がすと思うか?」
『【
相棒がそう唱えると俺とモイラルの周囲を囲むように紅い結界が展開される
「なっ!?」
「この能力は見せてなかったな...こいつは神にしか通用しないが..その分効果は絶大だ」
『俺らとてめぇ どちらかが死ぬまでこの結界は解除されねぇ 覚悟しやがれ!!』
「想定外ですねェ!!!」
「行くぞ相棒!!」
『おう!!そして久しぶりに借りるぞ!!子供達!!』
「戦い方は勿論」
『いつも通りだ!!【
相棒の能力で周囲に生み出された猛毒の霧が結界の中に充満していく
「ぐっ...久しぶりだな..この毒は!!」
『相変わらずこの毒食らって生きてるのすごいぜ本当に!!流石 相棒だ!!』
「なんだこの毒霧はァ...!!?」
毒に苦しみながらもこちらに攻撃してくるモイラル
それを捌きつつ相棒か第2の能力を発動する
『【
その途端 結界の中に嵐が巻き起こる
「なにィっ!?何故ここに!?」
「やっぱりエグイな相棒コンボは...」
毒霧と嵐によって既に動くのが厳しくなったモイラルが狙ったのは短期決戦
「はっ!馬鹿だな!!さっきでも俺に勝ててなかったのに勝てると思ってるのか?!」
「ぬゥ!!」
『【
そして第3の能力によりモイラルはその身体が徐々に石化されていくことに気づく
「くっ...まさかお前の能力は...!!?」
「相棒か敵じゃなくて良かったぜ本当に...」
『俺の能力は簡単だ。神もしくは神に及ぶ生物への特攻を持つ粒子に加え娘息子たちの能力を扱う。それに加え俺自身もまだ能力がある。お前に勝ち目はねぇぜ?』
ゲーム知識にも無かった相棒の存在 そしてその能力
出会った当時は 壊れてるだろと思わず叫んでしまった覚えがある
「何故ェ...何故ェ...!お前はいつも私の楽しみを妨害してくるゥ!!お前の村の時もォ!!その槍の時もォ!!お前を仲間に殺させた時もォ!!必ず計画通りに行かないようにしてェ!!!お前だけは許さないィ!!!」
「被ってた面が剥がれたな?元から醜いがもっと醜くなったぜ」
先程までの余裕はどこへ行ったのか モイラルは必死にこっちに向けて罵詈雑言を放ちながら邪気を用いて攻撃してきている
「...これ以上生かしておくのもあれだし殺るぞ 相棒」
此奴をさっさと殺し過去の因縁を断ち切る
『ああ、思いっきりズバッと行ってスッキリしようぜ』
どうやら相棒も同意見らしい
「やりすぎるなよ?このあともやる事あるからな」
そう窘めるように言うと軽快な笑い声が返ってくる
『此奴をぶっ飛ばすくらいでガス切れになると思うか?んなわけないだろ?』
確かにその通りだ 此奴程度 俺と相棒の前じゃ羽虫と同じだ
「違ぇねぇな」
『んじゃやるぞ相棒』
「おうよ」
俺は相棒に大量の魔力を流し込む
『相変わらず馬鹿みたいな量の魔力だな..』
「生命力を変換してるから当たり前だ」
この身体は無限の生命力に溢れている それ故に普通の人間なら死にかけるような行為である生命力を魔力に変換することも可能だ
『そりゃそうなるな...相棒にしか出来ない芸当だ。あまりやりすぎるなよ?』
「ああ、分かっている。やるぞ」
『おうとも』
相棒に送り込まれた魔力は紅い粒子に変換され相棒に纏うように漂っている
「お前だけはァ!!!絶対にィ!!!」
その粒子はどんどん増え色合いが濃くなり激しくなる
こちらに夥しい量の殺意と憎悪を向け そう言うモイラルに対し
「それはこっちのセリフだ。クソ野郎」
そう吐き捨てる
『【
神を滅する 神殺しの性質が大量に含まれた粒子がモイラルを殺す為に轟々とした雰囲気をしながら相棒に纏われる
準備万端になった相棒を俺は全力で奴に向けて投げる
『「あばよ、クソ野郎」』
それはモイラルを貫き 奴の身体は紅い粒子による神殺しの性質によって身体がどんどん削られていく
「おまえさえェ!!!居なければァ!!!!!」
最後にそう叫び モイラルは塵すら残さず消えていった
「...意外と呆気なかったな」
『ああ...まさか相棒の運命をぐちゃぐちゃにしたやつとの決着が...こんなあっさりするとはな』
「ま、良いか...さて相棒、久しぶりに再会できて嬉しいとこだが...早速 仕事だ。」
『了解』
『ワン!!』
『おうおう、主様よォ?久しぶりに会ったのは何も彼奴だけじゃ無いぜ?』
『また呼び出して頂き感謝の極み』
『我は既に会っていたから久しぶりでもなんでもないがな...』
『1人だけ抜け駆けとはよろしくありませんね』
『相変わらず皆賑やか...いやぁ〜乱世乱世!!』
「...すまなかった」
『別に俺らは気にしちゃいないぜ?だがもう少し使ってくれよなぁ?』
サタンからひしひしと圧が伝わってくる
『クゥーン...』
そしていつの間にか背後に回っていたフェンリルが寂しそうな声を出す
『私達はマスターの道具 是非使って頂けると幸いです』
こちらに対して儀礼の体勢を取りながらそう言うアダム
『うむ、我らとて使われなければ意味が無い。 頼むぞ、我が主よ』
『私は認めた主に使われることを喜びとしています。是非お使いください』
『このロキ..親愛なるマイマスターの傍に居ることこそが至高の喜び!!貴方様と居るととてもとても心が愉悦で満たされるのです!!!是非とも次回はこのロキを呼び出してくださいませ...!!!』
『ワン!!!』
『おや?どうしましたかフェンリルさん...なに?抜け駆けするな?いえいえ、とんでもない!!このロキは親愛なるマイマスターに使って頂きたいだけでございますよ...!!』
「...皆 元気で良かった」
『相変わらずだなこいつらはむしろ変わんなくて良かったというべきか...』
「...皆 カバネの仲間?」
「..ああ、昔から俺と共に戦ってきた..大事な仲間だ」
「...カバネ 元気になってる」
「元気?」
「その槍...相棒?を取り戻すまでは...顔色が悪かった」
そんなにか...
「...心配させて悪かった。この後の戦いが終わったら何かまた作ってやるよ」
『え!?相棒料理出来たのか!?』
「そういえばお前らには見せてなかったな」
まるで私にも作ってくださいと言わんばかりの視線の圧が俺に降り掛かる
「わかったわかった この後 一仕事終えたら作ってやるよ」
そう言うと言質を取ったと言わんばかりに自分の要望を言ってくる
『
『酒はあるかぁ?』
『林檎料理をお願いします』
『我は...海鮮料理とやらかの』
『スイーツを所望します』
『このロキ..フレンチ食べたいです!親愛なるマイマスター!!』
『俺は和食を頼むぜ?相棒』
「ふっ...分かったよ」
そうして少し皆と話した後
俺らはかの
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やぁ!みんな!失踪常習犯だよ!リアルが忙しいのと学マスにのめり込んでるせいで全然書けないぜ!!すまん!!
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