偵察
タイトル ガバって無題のままにしてたぜ!!!本当にすいませんでした!!
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「...外見上の変化はなしか」
俺は今一人で理事会への偵察をしている。
某米国のホワ◯トハウスみたいな見た目をしているが中はしっかり近代風
ここに所属する者の殆どが最低でも銀級、最高で金剛級の元探索者が所属している。
カイゼルは勿論別だ。色付きを金剛と同じ括りにしてはいけない。
まぁそんな実力者の集うここで下手な偵察を行うと速攻バレて即連行だ。
故に俺は今 透明になれる聖遺物
梟の慧眼は人によっては酔う。割と冗談抜きで...
原作でも便利だけど酔う人が続出した。以前使った賢者の片眼鏡と同じトラップ聖遺物である。
pi◯iv百科事典にもまとめられていたなぁ...
そんな隠密特化の聖遺物を使用している為、バレた雰囲気はない
カイゼル相手だと怪しいが、彼はこの時間軸だと教国に居る。
理由は知らないが好都合である事は確か
「んじゃいっちょ潜入と行きますか...」
嬢ちゃん達はこの時代に存在する迷宮に挑戦しに行ったしリスクのある行動をするのは好都合...
「一応渡された地図があるにはあるが...実際にルートは確認しておきたい」
仮にここには書かれてないルートがあったり逆に無いルートもあるかもしれない
「...忍び込むなら夜だな」
日中は人が多いからな...だがその分夜は人が少なく...強者が多い。
「...鷹の目の言っていた謎の存在の確認もしておきたい」
時飛びによる不確定要素、原作にも存在はしたが...どれも凶悪なものばかりだった。
その時代にあるはずのない聖遺物や人物の出現、大災害の発生や、俺等の時間軸を正史とした時、そっちで引き起こるイレギュラー。
上記の出来事は全て時の綻びによるものだが...一番最悪なのは敵対存在の出現だ。
神や天使に連なるものから人が相手してはいけない外なる神達、一番マシ
なのは英霊だ。
英霊は簡単に言えば人類史の中で天啓シリーズの元となった人物でありその存在が現世へと肉体を具現化させ、顕現した者だ。
その力は凄まじくあの時間軸で対抗できるのは色付きや金剛級上位
完全に勝てるとしたら宗瑞のジジイや所長に協会長に獣王、後は教皇と皇帝くらいだろうう。
彼ら彼女らを超えることで得られる特典もあるにはあるが...英霊は対話が出来る。
天使とかの上位存在は話が全く通じないのだが英霊は違う。
英霊は人類から生まれた元英雄でありちゃんとした人間性を持つ。
それ故に対話という交流が可能であり相手次第では戦闘にならない場合がある。
例えば
こっちと対話しようが傲慢だったりそもそも話が通じなかったりするので意味がないし馬鹿みたいに強い。
これでマシな方なのだから本当にたちが悪い。
俺の前世の世界での人類史の英雄は勿論この世界の人類史の英雄も英霊になっている。
その話はまた後にするとして...
「そろそろ侵入の準備だな」
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現時間軸 理事会本部執務室
「そういえば...ふと思い出したんじゃが」
「どうしたんですか?」
総協会長の呟きにカイゼルは耳を向けながら書類作業を行う
「今から七年前...丁度お主が教国に行って、儂がまだ総協会長になっていなかった頃...ここで戦闘が起きたらしいんじゃ」
「そのような報告が当時確かにありましたね」
「当時のデータはお主が大粛清を行った際に燃やされてしまったみたいじゃが...儂が聞いた話だと、彼奴が関係していると」
「...もしや彼女が?ですがその時の彼女は...」
「うむ、しかし戦闘方法や容姿が酷似してたそうじゃ」
「...つまりあの研究は彼女が関係していたと?」
カイゼルは訝しみながら総協会長に問う
「それは本人が否定しておるしアリバイも裏付け済みじゃよ...だからこそ不思議なんじゃよ。それに...もう一つ摩訶不思議な点があるしのう」
「それは一体...」
総協会長が口を開こうとした時
「こらっ!!あんたまたシシーちゃんに仕事押し付けたのね!!?」
彼の妻であり総協会副長が怒りながら部屋に入ってきた
「なっ...そ、それは違うんじゃよ...ちゃんと深い訳があってじゃのう...」
明らかに妻の尻に敷かれる旦那のように恐縮しながら何とか弁明しようとするも
「じゃあその深ーーーーい訳をこっちで聞かせてもらうよ!!カイちゃん悪いけど此奴借りてくからね!!」
「あ、はい」
「嫌じゃー!!!!」
情けない声を上げながら総協会長は副長に引きずられ部屋を出ていった
「...いつも通りですね」
誰も居なくなった執務室にカイゼルの呆れた言葉が響いた
**********
??????????
「...私が死んだ後、人類はどうなってるか不安だったけど...無事うまくやってくれてるみたいだね」
近未来な内装の廊下で忙しく動き回る白衣を着た人物たちの中、静かに佇む一人の女性。
周囲と同じ白衣を纏ってはいるが大抵の者は彼女を見た瞬間、彼女の持つ雰囲気から人ではないと思うだろう。
しかし周りの者が気づく様子は一切ない。
「さて、死んだ者がこうして現世に顕現するのは知っていたが...実際なると不思議なものだ。それにしても...」
彼女は周りを見渡しため息を付く
「はぁ...まさかここまで技術が進んでないとは...私の予測が外れてしまったよ。人類の発展の遅さには本当に呆れるね」
呆れと失望が混じった風に彼女は呟き続ける。
「まぁ、でもクローンについては...どんなものを作るかは興味があるね。拝見させてもらおうか。期待外れじゃないことを祈るよ。」
そう言った後、彼女は研究所の奥へ歩み始め、姿を消した。
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やぁみんな!私だ!なんか知らぬうちに11万PVを突破したぞ!!
本当にありがとうございます!!
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