慰労会 またの名を打ち上げ

ーーーーーーーーーー


「んじゃお前ら グラスを片手に持て」


「ん!!」


「お前ら...探索者闘技祭 お疲れ様だ 今宵は慰労会 俺お手製の料理に加え秘蔵のお酒やジュースも解放してる 好きなだけどんちゃん騒げ!!乾杯!!!」


「「「乾杯!!!!」」」


「うおおおお!!!ジャンクフードが沢山あるぜ!!ひゃっほうー!!!」


「寿司の他にもうどんとな!?蕎麦も...和食の定番である刺身も...お見事だ 黒騎士殿..!!」


「パンケーキ♪パンケーキ♪」


「ん、ポテチ」


「いっぱいご飯ある...嬉しい」


「パスタにピザ フォカッチャも...それに加えグラタンやシチュー...豪華ですね これは舌が肥えてしまいます...」


「あらあら どうやら今日はパーティみたいね」


「どうやらそのようで」


「ちょっとちょっと 私も呼んでくださいよ旦那!!」


「お、いつもの2人に...万事屋のガキか」


「ガキ!?今ガキって言いましたね!?気にしてるんですよ!!?私これでもクラマスですからね!?」


「知らん 俺から見たらガキだ」


「ムキーッ!!」


「武林連盟の宗瑞のジジイは来ないのか...いやあの性格考えたら来ねぇか」


三度の飯より戦い とか言う戦闘狂だからな...偶然ここに立ち寄ってなんか偶然常連になっただけだし...


紅時代では散々絡まれて最悪だったぜ...


「お!これはこれは中々手に入りづらい名酒の酒呑童子じゃないですか!!」


「今日は在庫も全部解放だ 飲んで構わん 潰れない程にしろよ 潰れたらほっぽり出すからな」


「勿論ですよ!!」


さっきから酒に執着してるガキの名前は 清修

なんでも竜人らしく寿命は俺ら人間より長い そのためか成長が遅いので俺と同じ年齢だが見た目はガキの可哀想な奴になってる 本人はめちゃくちゃ気にしてるしな


そしてだいの酒好き だが酒には微妙に弱い


そのせいで此奴が飲みに来て毎度潰れるからクラン本部に送り返していた


此奴が原因でこのカフェじゃ酒を出すことは無くなったがな


「あ、清修 お前今度潰れて俺に送り返されたら麗沙さんがお前の秘蔵の酒全部売っぱらうってよ」


「ひっ!!そ、それだけは何としても避けなければ...お酒だけに」


その時 賑わってた空間が凍りつく


「酒没収な」


「うわーん!!ごめんなさいって!!つい出来心だったんすよ旦那ぁ!!!」


「冗談だ 次寒いジョーク言ったら冗談じゃ済まなくなるがな」


「は、はぃ...」


「ああやって彼に脅される清修ちゃんを見るのも久しぶりね」


「ここが彼女のせいでお酒禁止になって以来全く顔を出しに来てませんからね」


「彼女の相変わらず寒い駄洒落は健在のようだし...」


「学ばないと言った方が良いかもしれませんね」


「ちょっとぉ!!そこ2人!!私に対して辛辣過ぎない!?」


「自分の行動を見返してみたら?」


「自業自得かと」


「うわーん!!旦那!!あの二人がいじめてくる!!」


「身から出た錆だボケ」


「私の扱いが雑すぎる!!」




「あれが七大クランの...クランマスター?」


「見た目完全に子供...」


「マスターからも扱いが雑ですね」


「ご飯美味しい」


「ん!これも美味しいよ」


「じゃあこれと交換」


「ん♪」



「なんかあそこの子達からも微妙な視線来てるんだけど!?」


「そりゃあんだけの醜態晒したらな」


「ちくしょう!!こうなったらヤケ酒じゃぁぁ!!」


「あ、お前馬鹿 そんなに飲んだら...」


「うへぇ...世界が回ってるぅ〜」


「...此奴送り届けてくるわ...」


「お疲れ様ね...」


「その間 何かあったら対応しておきます」


「助かるぜ んじゃ行ってくるわ」


清修を右脇抱え 万事屋八百万本部へと向かった


その間 道真は寿司や鰻丼に夢中になっていた




「はぁ...ギルマスがまたご迷惑を...」


「いつもの事だ気にすんな 」


ぐっすりすやすやと寝てる清修を麗沙さんに渡す


「代金はいくらでしょうか?」


「今夜は慰労会...言わば打ち上げだ 請求はしねぇさ それにそいつも度重なる仕事で疲れてたんだろ 大目に見てやってくれ」


「分かりました ありがとうございます では次万事屋を利用する際はサービス致しますね」


「そりゃ助かるぜ んじゃまたいつか会おう 俺は残りの奴らの面倒を見に行かないとだからな あ、それとこれ 差し入れだ 今も頑張ってるヤツらに渡してくれ」


「こんなに...良いんですか?」


「頑張った奴にはご褒美が無いといけねぇからな ま、気にすんな」


「本当にありがとうございます ではまた今度」


「おうよ それじゃあな」





「....彼奴が居るのは...理事会本部か」


店にいるシルビアとアルベルトに帰りが遅くなることを伝え そこに向かう



「...理事会の受付はもう閉まってるか」


俺は聖遺物 鼠の抜け穴 を使い理事会の建物の壁に一時的に穴を開けそこから中に侵入する


穴はもちろん塞いだ


そうして行くのは恐らく橙がいるであろう執務室


執務室に入ると そこでは橙が静かに酒を飲んでいた


「 西洋の名酒のブラックタイガーか 良いもん飲んでんじゃねぇか」


「師匠...」


結構飲んでるのか少し顔が赤くなっているカイゼル


「あっちの打ち上げは他の奴らに任せたからよ...今宵は 一緒に酒でも飲もうじゃねぇか 俺も持ってきたからよ」


「国士無双に鬼神鉄火..はは、師匠は相変わらず東洋のお酒が好きですね」


「ああ、こっちの酒も良いぞ カイゼルは西洋の方が好きみてぇだがな」


俺はグラスを2つ取り出し 魔法で氷を作って国士無双を注ぐ


「ほらよ」


「では いただきます」


「んじゃ...今日起こった再会と感動に...」


「そして今日と未来の私達への労いを込めて...」


「「乾杯」」





ーーーーーーーーー

二章終わりです!!!!次は3章!何書くかまだ思いついてません(殴


思いついたら投稿しますのでよろしくお願いします(最近が書ける時間とアイディアがあっただけで本当は不定期なんです信じてください)


追記 番外編投稿する...かもしれない

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