第4話 様子がおかしい幼馴染

SE:朝チュン


友達

「おはよ〜、今日も行くの〜?」


主人公

「行くに決まってるじゃん。昨日はちょっと様子がおかしかったけどなんせ今日はアキラ一押しのあの子が登校する日だからね!」


友達

「あの子?」


主人公

「ドラマとかで子役デビューしててお仕事の忙しさで週一回しか登校しない激レアで可愛い・・・と、アキラに激推しされたドールちゃん」


友達

「あ〜、あの子か〜」ちょっと含みがある言い方。


主人公

「だから今日こそは絶対にアキラが見に来るはず!!」


友達

「なるほどね。じゃあ探そっか〜」


【間】


SE:学校のチャイム音

SE:走る音


主人公&友達

「「ハァハァハァハァ」」


友達

「遅刻するぅ!!」


主人公

「アキラのやつなんでいないのぉぉー!!」


友達

「知らな〜い!!」


SE:ドア音


友達

「はぁ〜、先生はいない、セーフ!」


主人公

「ハァハァ・・・・・・当然のように教室にアキラは居ると」


幼馴染

「お、おい大丈夫か? ど、どうしたんだよ?」


主人公

「ねぇ、アキラって今日も寄り道せずに学校に来た?」


幼馴染

「あ、ああそうだけど・・・・・・」


SE:ドア音


先生(モブ)

「さあ、早く席につけ〜授業だぞ」


主人公

「う〜〜、先生来たからまたね」


幼馴染

「ああ」


SE:カラスの鳴き声or鳩の鳴き声

SE:チャイム音


SE:歩く音


友達

「それで〜、休憩時間に何度か話してたけど、幼馴染が小学生を見に行かなかった理由は聞けた?」


主人公

「聞き出せなかった」


友達

「あれま〜」


主人公

「どうも、話が噛み合わないというかなんというか・・・・・・とりあえず、こないだの朝ドラに出てたドールちゃんの話を振ってみたけどなんか反応はイマイチで・・・」


友達

「へ〜」


主人公

「それで、なんかよくわかんないけど今日もお母さんの事を聞かれたんだよね〜」


友達

「どんなこと?」


主人公

「ん〜、だから今日お母さんはいつ帰って来るか〜とかそんな感じで・・・・・・」


友達

「へ〜・・・・・・って、えぇぇぇ!!!」


主人公

「っちょっと、住宅街で叫ばないでよ」


友達

「いやいや、これは叫ぶくらい衝撃的な事だよ!!」


主人公

「何が?」


友達

「だって!だって! サキちゃん耳貸して、(家に親がいない日を探ってるんだよ)」()は小声


主人公

「(それで?)」


友達

「(わざわざ親がいない日に遊びに行こうとしている)」


主人公

「(つまり、アキラが私の家で2人っきりに成りたがってる・・・・・・ってこと?)」


友達

「そう! しかも彼は今、ロリコンか疑わしい言動を繰り返している」


主人公

「(じゃ、じゃあ、アキラがロリコンじゃなくなって、しかも・・・・・・私と2人きりになろうとしているかもしれないってこと?)」


友達

「そうなるんじゃない?」ウインクしてそうな感じの声


主人公

「うぅぅぅ・・・・・・やったぁぁぁ!!!」


友達

「ほら、サキちゃんも叫んだでしょ」


主人公

「あ・・・・・・いや、でもこれは・・・」


友達

「うんうん。良かったね」


主人公

「だけど・・・・・・、私は昨日も今日もお母さんは遅くに帰ってくるよって伝えたんだけど・・・・・・」


友達

「それは、ほら、彼だっていきなり家で2人きりになるなんて・・・・・・って迷ってるんだよ。だから、家に上がらせて!って素直に言えなかった」


主人公

「な、なるほど」


友達

「でも、私はそろそろかなって思うな〜」


主人公

「そろそろ?」


友達

「うん。ズバリ!明日あたりに彼は家に上がらせて!と言う!」


主人公

「ええ!ホントに!?」


友達

「根拠は無いけど間違いない!!」


主人公

「・・・・・・・あっ、でも明日はお母さん早く帰ってくる日だ」急に現実に戻される


友達

「ダメじゃん」こっちも素になる


主人公

「・・・・・・うん。それじゃ、またね〜」


友達

「また〜」


SE:歩く音


友達

「いきなり2人きりになることに抵抗ないって〜、サキちゃんはナニをしたいのかな〜」ニマニマと独り言

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る