第75話 打ち上げでのみんなの反応
撮影現場から場所を変えて親睦会をした居酒屋に移動しました。
もちろん僕も行きますよ。まあ女装して向かったけどね。昨今映画のネタバレとかの画像がすぐに拡散されちゃうからね。便利にはなったけどそこらへんのモラルがない人たちが規制を強める原因を作ってしまうのですよ。
まあそもそもネットなんて元々底の底で楽しくやってたものだったから、世の中のほぼ10割の人がネットをやる様になってるから規制が強くなるのはわかるんだけどね。何でもかんでも規制規制で苦しいでございますよ。
この間なんて昔のギャルゲーをやってみたんだけど、ちなみに攻略対象は男だ。そうなると乙女ゲーなのか?まあそこはいいんだけどさ。ちょろっとおはだけがあるやつでさ〜そのシーンがあるだけで広告止められたんよ。動画の方のやつが。そんなことある?こっちの事情をあんまり知らないからあれだけどさ〜以上最近の動画アンド配信事情でした。
「では飲み物を、乾杯の音頭と偉い人の話は短ければ短いほど良いといいますから、簡潔に。NOバディ2作品目のクランクアップと成功を祈ってカンパ〜い!」
「「「カンパ〜い!!」」」
っく〜うまい!いつも通りレモンサワーでございます。こだわっている酒場のやつですね。これが1番うまいのよ店で飲むなら。でも今日はいっぱい飲む予定なのでカクテル系とかにも挑戦しようと心に誓っております。
「いや〜それにしても桜くんの演技はすごかったね。もれなく全員騙されてくれたからね。あとは演出を頑張ればもしかしたら前回越えをも夢じゃないね」
監督がいつになくテンション高めで褒め出す。お酒のおかげでないと嬉しいですね。まあ1杯目だから本気の褒めであると思いたい。
「イヤイヤ監督。ぜっっったい前回超えですって。そもそも内容は面白いのに最後のところが最高ですから何回も見に行きたくなりますって。
あ!今度のバラエティって桜くんも出るんだよね。」
セブンが監督に負けじとテンション高めで話し始める。
「今度のバラエティはちゃんと椿の格好で出るよセブン。それが一応最後かな?それで僕の女装は見納めになるかな?ああ、特別上映があったか」
そうだそうだ前半で帰るけど。うわ〜やっぱ見たいな〜会場の反応を。
僕の正体バレはエンドロール後だからその反応見たら絶対にパニックになっちゃうからダメって監督に言われたし。悲しいことですね。
「そうなのね。やっぱそこは変わらないのね。いつも以上に緊張でガチガチになりそうだね。私たちだけは月白くんが月影さんだということを知っているんだものね。」
「いやいや石動先輩は緊張しないでしょう。男性との共演もそこそこありますよね?私なんてデビュー同時依頼ですよ。」
へ〜セブンたちのデビュー当時に共演しているんだ男性と。あ〜でもなんかそんな話してたな全然想像と違ったみたいなことを3人が話してた気がするな。
「そんなことないわよ私だって緊張ぐらいするわよ。ゼロ係全員プラス月白君で行くなら、私たちが全員緊張でガチガチだったら年長者の本部長殿に全て任せますか。」
そう石動さんが言うと今まで話を外で聞いていた櫟川本部長役の園田 邦子さんが話し始める。
「いやいや、そこでこっちに振らないでよ沙也加ちゃん。こっちは鈴乃木さんが再起動しなくて困っているんだから。ちょっと大丈夫鈴乃木さん!」
東野木役の鈴乃木さんが一点を見つめたままずっと何かを呟いている。ちょっと普通に怖いね。ゼロ係で1番絡みがないしね〜二回だけだったし一緒に撮ったのなんて。
「男の人と一緒の空気を吸ってしまっている。明日死ぬのかな。いや女装してたとはいえ男性と喋っちゃったよ。やばいやばい。赤い文字でYOU DEADの文字が見える。ここまで....か」
「ちょ、ちょっと鈴乃木さんほんとに大丈夫。ちょっとマネージャーさん!この子ほんとに大丈夫なのこれ!」
焦りながら園田さんが鈴乃木さんのマネージャーを呼ぶ。がマネージャーの方はいたって冷静でなれた手つきで鈴乃木さんを端に運ぶ。
「いつものことですから、そもそも緊張しいなのに男性とも喋ったことないからパンクしただけですよ。すみません園田さんご迷惑おかけしました。」
そう言うとマネージャーさんが意識のない鈴乃木さんを背負って恥の方に移動する。いつも通りなのかな?まあそこら辺はいいか。
「では場も温まってきたことですし、ここで催し物もをしていきたいと思います!ここで月白くんに王様ジャンケンで勝った方上位には月白くんから何かがあるらしいです」
「相談されて何にしようと思ったんですけど、なんか僕にまつわることでお願いしますと言われたので例えば僕とのチェキとか。と、言われたので3位の人は僕とのツーショットのチェキで、2位の方は僕が撮影の合間に書いていた今回の作品の第ゼロ係と僕の絵で、一位の人は手料理とかかな?とか思ったんですけど1位のやつは変えたほうがいいですかね」
「「「手料理がいいです!」」」
あ、うん。皆の総意で手料理でいいのね。なんかキモいかなとか思ったけど前に霧虎さんに言われた男の人の手料理で色々あったって言ってたからみんな望んでいる事なのかなと思い選出させてもらいました。キモいと思った?やっぱ?僕も流石にかなと思ったけどこんな反応だからやっぱなしは無理だし頑張りますよ。
「ではいきま〜す。じゃんけん...ぽん!うわすごみんな力入りすぎて9割グーなんだけど面白すぎだろ」
残ってるの6人だけ?やばすぎだろスタッフ全滅じゃん。みんな息を合わせて演者に花を持たせるためだったらすごい団結力だけど....うん、絶対花なんて持たせる気なかったね。本気泣きの子もいるし、死ぬほど落ち込んでるよ皆さん。
残ってるのは監督に僕のメイクしてくれていた粕谷さんに園田さん、石動さん、五十嵐さんにセブンだけ。一気に僕何キルしたんだよこれ。
「じゃあ6人なら王様ジャンケンじゃなくてもいいんじゃないですか?」
「そうねそうしましょう。ゔうん、年長者たちはここは若者に席を譲るべきじゃないですか。ねえ監督に園田さん」
石動さんが冗談の様に二人に言うが目が全然笑ってない。あれはマジだぜ。
「そうですね、ここは主演に花を持たせるべきですよ皆さん。」
セブンも冗談に乗るがこっちも目が笑ってないよ。君は僕の手料理何回か食べているでしょうよ。しかも他四人真剣すぎてその冗談にも乗ってこないよ。みんな目が怖いよ!あ、掛け声は僕な感じですかこれ
「では、最初はぐ〜じゃんけんぽん!」
あ、さっき王様ジャンケンだからって最初はぐ〜いい忘れた!だからみんな反応出来ずにぐーを出しちゃったのかな?まあそんな事どうでもいっか!
負けはちゃんと3人。半分が脱落、これで勝った3人は景品はもらえるね。
「「「...........」」」
負けたのは粕谷さんに園田さん、それと五十嵐さん。まだ負けを認められないのかずっと自分が出したチョキを見てる。てか、ちゃんと3人残るとか示し合わせてるのかな?
「セブン、先輩に譲りなさい。あなた月白くんの手料理食べたことあるでしょう。譲りなさいよ大人気ないでしょうそれは」
「いえ先輩それとこれとは別です。」
「いやそこは二人とも監督に譲ろうよ。」
「はいじゃあいきますよ。最初はぐ〜じゃんけんぽん!」
「よーーーーし!」
勝ったのは石動さんでした!では優勝者には
「はいどうぞ、僕お手製のだし巻き卵と出汁茶漬けです。お店の人に頼んでさっきトイレに立った時に作らせていただきました。どうぞ石動さん」
「.......」
な、泣いている!
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