第67話 本題だ!

ふ〜撮影終わり!思ったより早かった。しかしもしかし、ここからが僕の方の本題な分けですよ。さっきまでの撮影は翠嶺院財閥の方のものでしたがここから僕の方のイベント協力をしてもらうためのものなんです。


「ツクヨミ様、先に依頼されていたデモ機が完成しましたのでそちらの方の確認をしてもらいたいですわ。まあ中身の方はほぼそちら側がやってくれましたから、こちらは外見を作るだけでしたからね。」


「お!じゃあ持って帰って午後の配信で試してみますね。あとこっちからグッズ案と次のフロアの設計図とか諸々がこのUSBに入っているので後で確認お願いします。」


密かに色々同時進行しているリアルのイベントの方をやってもらっているのです。

まあ案だし以外はほぼほぼカレンだから僕が忙しいわけではなんだけどね。

それにリアルの諸々は翠嶺グループの方でやってもらうから忙しさはゼロでございます。偉くなったものですね、まだこの世界にきて1年も経ってないのに。


「ありがとうございます。」


「あ、ここら辺でおいて行かれている視聴者の方に何が起きているかを話した方がいっか。視聴者諸君に朗報だ!ここにおられる翠嶺グループの遊園地『翠楽園』でツクヨミのリアルでの初コラボですよ!」


:すご!!

:うわ絶対行くわ

:すげ〜〜!!

:まじで

:薄々わかってたけどすご


「この間告知されていた、翠楽園の新エリアのゲームエリアに僕が考えたゲーム。今日の昼にやるものが遊べたり、そこでしか買えない僕のオフィシャルグッズが買えます!何が買えるかは翠楽園のホームページをご覧ください。」


「ちなみに、一部はネットでも買えますのでそちらの方もご確認の方をよろしくお願いします。その他にも放送がツクヨミ様の声であったりしますので現地で他の要素や隠し要素などもありますのでご来園をお待ちしております」


:ネットショップは助かる

:行くには高いからね

:絶対友達と行きます

:楽しみ

:いつから?


「完成するのは12月になると思いますので楽しみにしていてください。まだ希と〜ことがない人や高くて行けていない方はぜひ貯金をしてもらい楽しみにお待ちくださいまし。」


「そういうことです。他の遊園地よりは高くなると思いますのでこの機会に貯金を友達とかと一緒にやってもらいたいですね。せっかくなら多くの人に来てもらいたいですからね。その一角に今日のお昼にやるゲームがありますのでそれもお楽しみにしていてください。今他のところで話している霧虎さんのエトワールには開演前にテレビで紹介のロケがあると思いますからそっちの方で新エリアの雰囲気なんかも知っていただけると幸いです。」


:だから来てたのか

:colorsかな?

:だと私は嬉しいね

:絶対テレビ見ます


「あ、じゃあこれからはまだ明かせない情報とかもあるのでそこそこの時間スキップです!ではお昼過ぎにまた会いましょう。動画の僕と交代です!」


-------------------------------------------------------------

久々にお外に出て気分転換になったぜ!誘拐事件が尾を引いて色々面倒くさくなってきている今日この頃に久々の気分転換かつ久々の人との会話。

は〜普通に遊んで普通に買い物していた前世が懐かしいし、羨ましいよ。

そんな頻繁に外に出るタイプでもなかったけど、出てはダメと言われるとそれはそれでストレスだな。前世の時に流行っていたあれがずっと続いていて、でちゃいけませんと言われている感じか?


まあこれは他の男性とかがもっと頻繁に外に出歩けるくらい平和にならないといけないからすぐに同行できないのがかゆいところよね。

木を隠すなら森の中なのに屋久杉並に僕しか聳え立ってないという現状だし、

有名人はいるけどそれでも外出ないしな。

ま、そんなことはどうでもよくてですね。配信を再開していこうと思います。


「はいおうちに帰ってきました〜ただいま〜」


:あかえり

:なんかナマ配信に動画見るって変な感覚や

:別に生放送のテレビで以蔵見てるのと変わらんやろ

:ワイプがないくらいだな


「今から朝に言っていたゲームをしていこうと思います。」


:昨日の質問関係あるんか?

:本当にね

:遊園地絡んでくると昨日の質問がわけわからんくなる

:それな


「で、これがその箱体になります。言っていいと言われたので行っちゃいますと、これと同じような箱体がいくつもあってそこに1番デカくて何人も一緒に乗れるものがある感じって言ってました。ではなんで昨日あんな質問をしたかというと、このまだ名前が決まっていない箱体は自分で飛行機を操作して日本の観光ができるゲームなのです!」


:そういうことか

:ハコかっこいいな

:VRな感じかなヘルメットあるし

:楽しそう


「では早速やっていきましょう。スタートの仕方とか諸々はデモ版なので簡易的なものになっているのでご了承ください。お!始まりました。

開始は富士山から、このスタート位置はどこにしようかってのは話し合い中です。

この操作は意外に簡単できちんとこの特注のはこの足のところにアクセルとブレーキがあって、左のハンドルで旋回、右のハンドルでスピードだったりマップだったりを出すボタンがあります」


:ほぼ実写やん

:すごいな

:操作割と難しそう

:そこまでじゃね?


「操作はそんな難しくないですよ。それに、自分では難しそうだったら二人乗りも考えているのでゲームの上手い友達を連れて行くことをお勧めします。みんな勘違いしているけどこれ実写ね。」


:実写ま?

:まじで?

:そりゃすごいよな

:ゲームっていう固定観念が


「翠嶺院財閥の人に協力してもらって日本全域をドローンで撮影してもらってそれを元に人だったり個人情報が出そうなところを隠したりして完成させたのがこのゲームです。では早速いきましょうか、と言ってもそもそもこの距離の富士山やばくない?さすが日本の象徴ですよ」


:まじ綺麗

:じゃあゲーム内に表札なくてもうちがあるのか

:待って面白そう

:いけない場所も行けるやん


「このゲームは男性にもやってほしいですね。現実問題、観光地とかに行くのはハードル高いし現実的に不可能だからこのゲームで旅行気分だけでも味わってほしいですね。まあ結局島まで来ないといけないからハードル高いのは変わらない気がするけどね。観光地行くよりかは警備も現状だからお金に余裕はあると思うし、家族の人に頼んでぜひ行ってみてくださいんね。なんなら男性がいっぱいで行けば逆に大丈夫かもしれないしね。まあ考えてみてください」


:数少ない男性リスナーせっかくに機会だぞ

:これは普通に女性でもやりたいぞ

:高いから貯金がんばろ

:私も貯金がんばる


「次の場所は北海道知床!ここから遠いとお思いの皆さんこの機体を舐めちゃ飽きませんぜ。そんな距離一瞬で行けるのさ、右のハンドルの加速ボタンを押してアクセルベタ踏みおお!はっっや!」


:早すぎ

:なんも見えんじゃん

:これはむずいだろ操作

:できる気がしない


「ここが知床か〜すごいでしょこの自然を本当のものそのまま。実際に僕もいきたいな〜まじで。もっと楽に外に出ていける世の中になってほしいものです」


:それはなんかすまん

:同じ女性として恥ずかしいです

:ほんまごめん

:すんません


「まあそんなネガティブな意見は置いておいて、次の場所に行ってみましょうか」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る