第57話 早速の会議
特に何もなく8月二週目に突入しました〜
今週は長時間配信です。なんなら今日の夜からですよ!
その前にオファーがあった映画の会議があるんですよね〜
まあまだ何も聞いてないからどんな配役でどんな内容かも何も聞いてない。
ちょっと楽しみではある。新しい試みだからね。
僕のチートが演技にどのくらい効力を発揮するのか、今のところ紙芝居朗読劇での演技は視聴者には好評ではあったけど、本物と比べるとぜっっっっったいに月とスッポンくらい違うと思うしね。
結局は自分のことを見に来てくれている人がいいって言っているだけだから、ここで驕るのは絶対にダメってのはわかっているから本物の映画監督。
それも調べたら賞取るような映画も撮っているような細枝監督ですよ。
もうツラのいい男だからっていうのが大半だと思ってこれから行きます。
行ってきます!タクってね!
「今日はよろしくお願いします。」
場所は会議するような部屋じゃなくてテレビで見るような楽屋なのかな?
そこら辺はまあわかんないや。う〜んとああ!ドッキリとかで出る打ち合わせの部屋だ!どうも既視感はあったけどなんか引っかかっていたんだ。スッキリした〜
「受けてくれてありがとうね。でなんだけど、どのくらい演技ができるのかを初めに見たくてね。月白くんの演技が良かったらこのまま行こうって脚本はほぼ決まっているんだけど。」
え、すご。重大じゃんそれ。
う〜んどんな役かにもよるよな、このままならいいんだけど
自然体で〜とかもっと笑顔のキャラで〜みたいなのあんま自信ないよ。
「じゃあここにあるセリフを自分の感じたまま演じてみて?」
ん?難易度高くないか!?未経験ですよ僕
なんか勘違いされてラッセル?
ま、まあ頑張りますけど?
えっと〜日本かぶれの外国人?口調はお嬢様風?
?????もう最初っから最後まで訳わからないんだけど??
僕多分日本生まれ日本育ちで男で全部逆言っているんだけど?
「あ、あの〜これってどういう意図で?なんか全部僕の逆行っている気がするんですけど。気のせいではないですよね」
「えっとこの役ができるなら今回の映画のゲストで主役の位置になるんだけど
できなかったらまた考えるって感じかな」
おっと〜初俳優でほぼ主役級ですか?頑張るとは言ったけど重くないですか?
もっと端役かと思ったんだけど、佐武島のかわりだから
話題になるけどちょい役くらいかと思ったんだけどな
『気合を入れなさい。やると言ったからには全霊で答えなさい。
こちらの身になってください。割とめんどくさいのですよ目立ってしまうというのは警戒するのも多いですし。まあ、目立つことでのメリットもわかっていますが水面下での警戒は私がしているのですよ?足を踏み入れたのならどんなものでも全身全霊でやって見せなさい。サポートは全てこちらでやりましょう』
は、はい!頑張ります!
うし、気合い入りましたよカレンさん
「ふ〜こんな真逆な役というのは何か意図があるのですか?
わたくしそもそも俳優というもの自体初心者でしてよ。
あなたのお眼鏡に叶うのなら全霊でこの役を尽くしますわよ?」
ふっふっふ、僕にボイスチェンジャーは必要ないのだよ。
ちなみにこの空間に監督と助監督っぽい人と多分スタイリストさんの三人と僕ですね。めっちゃ驚いている顔をしていますよ。
え?その特技はツクヨミと一緒でバレるだろ?
のんのんのん、そこら辺はチューニングをしていますよ。
もともとそこそこ高い声を出している身としてはそこまで変わらないと思うよ。
いるじゃん男性の声優なのに女の人の声もイケる人たちが。
声優の名前見るまで気づかない!みたいなことがあるじゃん?
しかもこれは多分変装まで入るから女性から女性の声が出ていて、
あれ?中身男の声だろってなるやつなんて普通いないよね
「.........予想を遥かに超えてきて今驚きを隠せないよ。
まあこちらとしては嬉しい誤算だけどね。
そしたら多分月白くんの役割は多分多いとは思うけど期待しているね」
「っんん、頑張ります。えっとそもそもどういうキャラなんですか僕のこのお嬢様風の外人は」
「日系のニューク人でFBIの調査員で事件のために日本の警察の赤星さんとか石動さんとかと協力して今回の事件を追うっていうストーリで、今回の犯人がニュークでも大暴れをしていたものの模倣犯もしくはその捕まえたものの協力者が今回の事件の犯人であるのではというところまでわかっているために、ニュークからの虎のことして日本に派遣されてきた調査員を今回月白くんに演じてもらいます。」
「なんとなくわかったですけど、なんで女装が必要なんですか?」
「そもそも、調査員で男性を派遣するのはどれだけ実力があっても現実的ではないというのが建前で、ニューク的には今回の犯人がもしかしたら自分たちが逃したかもしれない犯人だったので確実に捕まえるためにいつもは座る人の位置にいるけど肉体面でも誰よりも優秀かつ一人で全てをひっくり返せるほどのジョーカーを送るしかないとなったけど、男性を送るのは日本側が舐めているのかとなるかもしれないから女装させて超が付くほど優秀な月白くんを送るという経緯です」
「なるほどそういう感じですか、じゃあ僕は男性しかも月白ってことを誰にも気づかれずに最後まで演技しなくちゃって感じですかね?他の俳優陣にも」
「そうね、最初から男性しかも面識のある月白くんが参加するっていうのを知らない方が面白いかなっていうのもあるし後で知った時の反応が見たいっていうのが本音ね。で、ここにいるのはなんとなく察しているかもしれないけど助監督の澤木くんと君の専属のスタイリストの粕谷くんだ」
「助監督の澤木 広美です。よろしく」
「か、粕谷桃子って言います!よ、よろしくお願いします」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
うん、ちょっと楽しくなってきた。
女装をするのは予想外だけど、まあ仕事ですから。
仕方ない仕方ない。プライベートでは絶対にやりませんけどね!
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