第43話 反撃開始

朝日が出て少し経つ頃

依頼人と自分たちのボスが来るため

外の見回り組みと仮眠組を呼びよせ最終確認をする


「あと2時間ほどで到着するそうよ。

わたくしは彼の様子を見てきますから。

まあ寝ていると思いますけど」


夜の時もご飯を持って行った彼女が持っていくようで

それに他の5人は異論がないようだ


「てか、ボスって依頼人と二人で来るのか?」


「そう言っていたけど、運転手でもう一人いるんじゃないかしら。

警察とかにまだバレていないようだし、簡単なお仕事ね。

この仕事で1億なんてほんとバカみたいよね、普通に働くのが。」


「それが普通。男の誘拐は高くつく。

バレないわけないから、

そのあとのことは依頼人がなんとかしなきゃダメだけど。」


「まあそうよね。こちらに飛び火しないように

そこら辺はボスがどうにかすると思うけど。

じゃあわたくしは行ってくるわ」


「は〜味見したかったぜ」


「まだ言っているのか、待てをしれ駄犬」


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地下の扉が開き女が入ってくる

がそこには誰にもおらず、だが焦ることはなく

荷物の陰に隠れているだろうと女は思う


「は〜起きていることは驚きですが

ここにはあなたを縛った縄を解く方法などありませんよ。

かくれんぼは嫌いではないですからお付き合いいたしますよ」


「それはありがとうね」


「ッガ!なんで...そんなものが」


体が痺れ女の意識が失われる。

倒れる前に受け止め自分が縛られていたロープで女を縛る


「すげーなテーザー銃ってのは。

というか、現代の武器まで作れるとかまさしくチートだな。

あと6人いるけどロープ足らないな」


『拘束器具は私が製作します。マスターの脳の一部をハッキングします。』


『え、ちょっと怖い単語が聞こえたんだけど』


の、脳をハッキング?そんなことできたの?

てかそもどう言う原理で武器とか作ってんの?

今更怖くなってきたんだけど


『完成しました。そのリングをそこの女の首につけてください。

私が遠隔で操作しますのでお気になさらず』


六つのリングが出てきてそれを拾う。

少し太めの銀色のリングを気絶した女の首に


「ってどうやってつけるんだ?」


『首に近づけて下さい』


近づけると口が開くように片側の輪っかが外れる。

そのまま首に近づけると勝手に閉まる


「これ何?カレン」


『首輪型筋弛緩リングです。特定の周波数の電波や超音波を発信し、筋肉や神経系に作用し、瞬時に筋弛緩を引き起こします。対象は一時的に全身の筋肉が緩み、動くことが困難になるものです。』


何それ怖い。近未来すぎでしょ。

僕が作るのは無理だな、カレンの補助ありなら作れそうだけど

一歩間違えて出力がバカになったら心臓止まるよな


「じゃあ作戦通り各個撃破だな。え〜と

こんな感じと喋りだったかしら」


声を気絶している女の声にする。

異世界でしてみたかった謎の怪盗ムーブのための

変声がこんなところでも役立つとは


みんななんかこれだけ違うなと思ったでしょう。

その時あと一個思い浮かばなくて、

かの有名な大怪盗とキザな2代目の大怪盗が浮かんだわけよ


で、勢いでやっちゃったわけよ。

後悔はしてない!なんだかんだ役に立っているからね!

はい!言い訳終了!


「彼を移動させたいのだけど、一人こちらにきてくれないかしら」


足音は一人、計画通り。


「中に入ってきてくれないかしら」


「わかった。ちょっと待ってて

ッガ!」


リアクションが一緒だな

そんな痛いんかなテーザー銃って

あと4人、同じ手は使えないからどうしようか


『全員リビングのような場所に固まっています。

一網打尽にしましょう。携帯をハッキングし加熱しますので

そのできた隙に敵全員を無力化して下さい』


おっけ〜

まずテーザー銃で近い二人を無力化して

接近して、こっちのスタンバトンでどうにかするかな


『では行きましょうマスター』


「うん」


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『ちゃんといるねリビングに、4人

じゃあカレン合図を頼む』


『行きます、3、2、1。ハッキング』


リビングにいる四人のスマホが加熱され持てないほどの熱を持つ


「アッツなんだ急に」


まず一人、その隣のにもテーザー銃を撃つ

寸分違わずに二人にあたり無力化する


「っな!なんで抜け出せている!」


ああ、油断している相手だとやりやすいな

3人目もテーザー銃を撃ち無力化する


「くっそ!」


最後の一人が焦って接近してくる。

身のこなしは一般人ではないが、焦っているため

繊細を欠いた動きで接近してくる。


「スタンバトンは、当ててボタンを押すんだったたか?」


「ッッガ!」


本当に威力大丈夫なんだろうか。

当たって一撃で気絶するとかどんだけなんだよ

僕も一回くらったけどなんかビリってなって


ブラックアウトしちゃったけど

人間ってすごいね

普通に暮らそうとしてたから

こんなの無縁の人生でありたかった今日この頃yeah


このあとどうしよ

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