第35話 チル!

いやはや勉強が一通り終わり

ご飯も作り終わってあとはゲームが待っています。


「みんな風呂先か、ご飯先かどっちがいい?

それ終わったらみんなで前でゲームしようと思うんだけど」


「う〜ん先に全部終わらせたいから風呂がいい。

着替えとってくる。僕は風呂先に一票」


「アタシも〜」


「私もお風呂が先で大丈夫です。

それで私たちは家で入ってきてまた集合でいいですか?」


「ええ、僕はそれで大丈夫ですよ。

まあ、僕がまだ風呂に入っている可能性がありますが。」


「「まった!!」」


声でかいよナギとスズ

そんな止める場所なかったでしょ

同じマンションなんだから


「桜の家のでっかいお風呂に入ってみたい!

僕の家よりおっきいんだ!お願いします」


「アタシも入りたい!あそこなら3人で仲良く入れるから!

時間のロスも無くなるから!お願い!」


ね、熱量がすごい。

てか、同じマンションなのに部屋の間取りとか

風呂の大きさとか違うのかな?


「同じマンションだよね?そんな違うものなの?」


「うん、全然違う。部屋の数はうちと一緒だけど

一個一個の大きさが違うし、そもそもフロアに二つの家族がふつう。

この部屋は男性が住んでるマンションで警備もばっちりっていうのを

売りにしていて、芸能人とかにも人気のマンションだから

桜の部屋だけ他の家よりすごいし屋上も一応桜の所有の場所」


え!屋上って出れたの?

知らなかったんだけど

そうなのカレン?


『はい、屋上には芝生が敷かれていて手入れもされてBBQもできますよ。

聞かれないかつBBQをしたいなども思ったことがなかったので

言っていなかっただけです。そもそもマスターはわざわざしないでしょう。

その料理のスキルならBBQでなくても美味しく食べれるでしょう』


『違うよカレン!みんなでするBBQはなぜか美味しくなるんだよ。

海で食べる焼きそばみたいにね!そういう魔力があるんですよ。

屋根があるところとかもあるの?というか今度見にいこ』


『ありますよ』


『よっしゃ!』


「そしたら、別にうちの風呂入ってもいいよ。

じゃあ、バスタオルと着替えだけ持ってきな。

シャンプーとかウチの使っていいけどこだわりがあるなら持ってきていいし

一番風呂は渡さないけどね!」


「本当にいいの?別に同じマンションだし

そんなに手間でもな」


「「セブン!こっちに来い!!」」


ああ、連れてかれた。

乗り気な二人と申し訳なさげな一人

別に僕はどっちでもいいんだけどね


お金あるから毎日お風呂張り替えてるから汚くないし

前世の価値観だと勿体無いとか思うけど

嗅覚が鋭いせいでなんかむってするんだよね


臭いとかではないんだけどなんかな〜

ってなるから毎回洗ってるんだよ

でかいせいでわりかし大変だけどまあ風呂好きだから許容だね


「じゃあ僕は先に風呂入ってるから、はいこれ家のスペアキー

荷物持ってきたら勝手に入っていいから、鍵はあとで僕に渡してね。」


「おっけ〜僕に任せて。」


じゃあ入ってくるかな。

ちょうどいいやみんなが入っている時に

料理の支度を終わらせられるな。

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「あ、帰ってきたみんなが。

じゃあそろそろ出るかな」


そこの君、覗きが出ると思っていないかい?

のんのんのん、大体洗面所には鍵がついているものだよ。

家の洗面所を確認なさい。鍵がついているでしょう

え?ついてない?本当に?

ま、まあいいでしょう


大体人を招くのにそんな不用心なわけがないですか.....

え?あんなに警戒心がなかったのに不自然だ?

カレンに言われて配信部屋に鍵をつけたんだよ

中からでも外からでも閉められるやつをね。


鍵もきちんとそれ用の鍵のかけられる箱を用意してまっせ。

やっぱちょっとビビるよね

あのアメリカのニュース、起きないとは限らないしね。

あの配信部屋以外にツクヨミってバレるものはないからね


何?料理配信の時はどうしているんだ?

後ろの食器棚とかが写っているはずだろ?

チッチッチ、グリーンバックで僕だけ抜いて

きちんと対策済みだよ。最近は部屋の間取りだけで

どこの場所かわかるらしいからね。


「みんな待たせるのあれだし、ドライヤーはリビングでやるかな。

あとはヘアオイルとかも持ってかないと」


香水はダメなのにヘアオイルは大丈夫なのかって?

匂いが弱いのを選んでつけているよ。

服の洗剤の匂いくらいなら全然大丈夫だからね


顔は化粧水と乳液くらいしかやってないよ

それも気持ち程度だからね

何せカレン曰くこの体にそれは必要ないと言われたよ。

肌の乾燥とかニキビとかは状態異常に入るらしい。


便利な体になってしまったよ本当に

久しぶりに僕のギフトについて振り返っておく?


確かこんな感じで今使っていたりするのは

『健康で頑丈な体』『状態異常にならない』『超高性能な感覚器官』

身体的なやつだとこの三つかな何をどう活用しているかは

詳しくはわからないけど多分意識の外でも重宝しているであろう三つね


『武器と防具を作る力』『いろんな声が出せる能力』

『めちゃくちゃ頭の回転がはやい』

この三つが多分配信に役立っているやつね

武器は作ったことないけど、防具は実写配信の時のガワね

あとはプレゼントした小さい実写版ツクヨミね

小人用の防具を〜みたいな感じでイメージしたら

できたやつで、いいやん!って思ってプレゼントに回したんだよね


あとは『観たものをすぐにできる能力』は主に料理で使ってるかな

護身の武術系もこれのおかげがな。スペックのいい体だから

体がついてこないみたいなこともないしね


忘れちゃいけないこのお方

『高性能なAIみたいな相棒』1番いいギフトだと思う我ながら

カレンいなかったら配信もできないし

多分だけど警戒心のない中でこの世に放たれて

僕は今頃拉致監禁されて日を見れなかっただろう


そして死蔵しているこの二つ

『豊富な魔力』と『インベントリ』この二つは何の役にも立っていない

そんなに家を出ないプラス配達があるせいで

異世界転生、三種の神器インベントリが死蔵されている。

今のところタネがないもの隠しマジック以外に活用方法がない


豊富な魔力なんてね〜どうしていいのかさっぱりだよ

一応カレンには解析を任せてはいるんだけど

今後何かに活用できればいいかな〜と思っている。

魔力なんて想像のものだからなんでもできそうでロマンがあるから

使ってみたいんだけどね〜


そろそろ女性陣が出てきそうだな。

それではみなさんまた今度

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