第33話 超優秀なカレンさん

カレン、なんか問題予想して作れる?

なんかテストみたいな感じで

それの解説用のものも


『可能です。ゲーム部屋の方にしか印刷機がないため

そちらに出しますが、3人に部屋の中を見られないように

気をつけてください。では印刷を開始します』


はや!こ、これが高性能な相棒!

神かなんかですかい?

さっさと取りに行きたいけど気を逸さねば


「じゃあ、ちょっとここで待っててね。

紅茶はこのポットに入っているから自由に使ってね。

問題文みたいなのを10分ぐらいで作るから」


「急に来てそんな早く作れるのもなのか桜?」


「旅行したいから、色々しらべていたからね。

ここで待っててもらえると嬉しいかな」


「わかった待ってる」


よし、調べてたのは間違いじゃないけど。

カレン様様だな、前世のテスト期間とかにいてくれればよかったのに。

もっとも前世の時代がもっと先になればテスト問題の予測とか

AIにできたのかな?ま〜人間の癖とか理解してマジでできそうだな


十分間暇だな。本当はできてるけど

流石に間髪入れずに問題出てきたら、

誰でも疑うよな、なんなら怖いまであるよ


ま、この配信部屋だけは鍵がかけられるから。

入ってこようとしても入れないんだけどね。

しかも部屋の中からでも気配がわかるから、

出る時に中を見られることもないし。

他の部屋なら別にどこ入ってもいいしね


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「僕はこの家を探索したい欲に駆られている。

二人を置いて行ってでも僕はいく。」


「ちょっとダメだよ凪沙。

いくらなんでもそれは訴えられちゃうって」


と言いながらウズウズしているセブンである。

一方ギャルはもう席を立って探検する気満々である。


「ちょ、ちょっと鈴華!

男子の部屋の散策なんてしたら人生終わっちゃうって。」


「え?いやゲームを探してるだけだよ?

そう言いながらセブンもウズウズしてるじゃん。」


純粋に早くゲームがしたかっただけである。

ちょっとは下心があるが、早くみんなでゲームがしたい純粋なギャルである。


「僕を先頭に、この家をくまなく探索します!

ついてこいカラーズ諸君!今我々は桃源郷に足を踏み入れているのであ〜る」


「変なテンションにならないで凪沙!

もう、わ、私がいないと何をするかわからないから私もついていくよ。」


「ほらやっぱり行きたいんじゃんセブン。

ま、アタシもいくけどね〜」


リビングを出てすぐの部屋に3人で入っていく。

月白桜の家の部屋数は四つとお風呂のみ

なんで高級マンションなのに部屋が少ないかって?


リビングと風呂がアホいみたいにでかいからさ!

縦に長いリビングでアイランドキッチンがあって

その前にご飯を食べる椅子と机

そこからさらに向こうにソファとどでかいテレビって感じだぜ


「まずはこの部屋からだね。

中から音しないからこの部屋にはいないと思う。

僕からいくね」


「了解!」


「なんでコショコショ話なんだ?」


「そりゃバレたらまずいからね。

これだからばかは...」


「おいこら!発言には気をつけろ凪沙!

ここでおっきな声出してもいいんだぞ」


「そしたら鈴華もバレちゃうよ」


「そっか!」


「「は〜」」


「すごこの部屋、えっろ」


まず最初は映画部屋。

おしゃれっぽいライト自体が壁に遮られていて

薄暗くなっていて、間接照明が部屋の隅に置いてあり

真ん中にベットが置いてある。


プロジェクターが固定されておいてあり、

ベットが置いてある逆側に天井から吊るされている

スクリーンがある。


「何この部屋、ちっちゃい映画館じゃん。

僕もここで映画見たいな〜頼めば一緒に見てくれるかな?」


「堂々と抜け駆け宣言ですか凪沙さん。

私たち二人は許しませんよ」


「怖いよセブン。ちゃんと今回も誘ったでしょ」


「でも、全然私たちのこと意識してないよ桜。

もっと頑張んなきゃ。性格も顔も神な男子なんて桜以上な人いないよ」


「そうだよね〜煌びやかな芸能界、いる男はほとんど傲慢チキなやつばっか。

この間も俺のために貢げとか言われたよ私」


「そういう人はステータスとしか見てないもんね。

ひよわな男子で優しい人狙いだったけど、

もう他の人たちに惹かれなくなっちゃったよね〜

僕についに春が!」


「じゃあアタシ達で頑張って幸せになろうね。

じゃあ次の部屋へGO〜」


「ここは寝室かな?でっかいベットだな。とうっ!」


「ちょっと鈴華!」


「いい寝心地です。現場からは以上で〜す」


「僕も!」


「じゃあ私も!」


寝室にはベットのみさっきの部屋と比べて簡素である。

想像通り3人仲良くベットにダイブしている

悲しいこと二日に一回シーツを洗い布団を干しているため

彼の匂いはほとんどしないはず...

ちょうど洗う日で出かける前に洗っていたから


「次の部屋行く?」


「もうちょっと僕はいる」


「お日様の匂いしかしない気がするよ私。

次の部屋行こうよ」


「言わないでよ、僕もそんな感じがしてきちゃったじゃん」


「よし次!」


「「声でかいよ」」


「まだ希望はある。お風呂が残っているし

部屋の数はあと二つ...どっちかに桜がいるから

あと一部屋、行くぞ!」


「うん!でもやっぱ変だよテンション」


順番的には次がウォークインクローゼットだが。

あんまり服はない。

自分ではほとんど外に出ないから買わなくていいやとか思っている男である。

おしゃれな服といえば霧虎さんと一緒に買った服である。

まあその服があるからいいやとか思っているのである

ちなみに服少なすぎて3人は今度一緒に服を買いに行こうと思ったのであった。

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