第19話 休憩ちゅ〜
「今から中高生のアップを始めるので
参加される方はコート内に出てきてください」
午前はもうやることないかな。
ゆっくりしてよう。
テレビの取材も寄ってこないからゆっくりできるし。
2、4、6.....全部で24人か
6人の4チームかな?
午前中まるまるだもんね。
なんだか懐かしいよな〜中学生にしては身長でかいな〜
「月白くん、休憩できていますか?」
「千紗兎さん、はい休憩中です。
そっちは今大丈夫なんですか?」
「はい、中学生と高校生の試合が一試合ずつあるんですけど。
それが終わるまでは大丈夫です。そのあとは
プロチームと中高生の二試合があるんでそこで
行かなくちゃいけないですけど」
「そうなんですね。」
「それより、バスケあんなにうまかったんですね。
筋トレしているから運動できるとは思ってたんですけど。
かっこよかったです。ネットでもスリー対決がトレンドに載ってましたよ。
ほらこれ」
な、なんだこれ。スクショ全部サイトが違うじゃん
ニュースサイトまで取り上げられてるし、
どんだけ男に飢えているんだよ。
まあ本当にSNSやっている男子いなかったしな。
それに、盗撮写真を上げるとすぐ警告文が来るらしいしね。
だから今回テレビのスクショがバズっちゃうんだよね。
「すごいですね。SNSでこんなにバズるもんなんですね。
てか、こんな大々的に取り上げられちゃったんですね〜
まあもういいんですけど」
失敗したな〜
話題にはなるとは思ったけどここまでバズるとは
カレンのいうこと聞くんだったか?
『芸能活動をするわけではないので
そこまで気にすることでもありませんよ。
今のままでもビビってほとんどは声かけてきませんよ。』
『まあそうか。たまにバズる一般人枠的な?』
『............』
なんだその反応は、あるだろそういうの。
ネットミーム的なさ!!
「月白くん、ちょっといい?」
「桐生さんどうしたんですか?」
「いや、月白くんにパサーをして欲しくてね。
せっかくならと思ったんだけど、どうかな?」
「いいですよ。じゃあ行ってきますね千紗兎さん」
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すごいシュート率だ。
誰も外してないけど、先中学生だけど
高校生からの視線が...
高校生の方もやってあげるかな〜
すごい中学生たちの気合いが違う、学校に男子いるだろ
3対10くらいの男女比率だろ?
一クラス3人くらいは男子いるんだし
男子が積極的じゃないとはいえ、話すことはあるだろ。
それに中には積極的な男子もいるかもしれないのに
『共学に行く男子はとても少ないですよ。
ほぼ全てが男子校に行きますから、この気合いの入り方も分かりますよ』
『共学の方に男子がいないわけじゃないんだろ?
男子を見ないなんてことになるのか?』
『共学の方の男子はほぼ不登校です。
良くて保健室登校ですね。ですのでこの反応が正常です。
ましてマスターのような外見だけはいい男子なんてそうそういません』
『だけは余計だよ』
「月白くんありがとうございました。
では、試合を始めますので自分のベンチの方に移動をお願いします」
「ふい〜終わった。ちょっと霧虎さんのところに行くかな。
席空いてそうだし、霧虎さ〜ん」
「桜君すごいわね。あんなバスケできると思ってなかったわ。
隣に座って試合見る?ここら辺の席はほとんど埋まらないから」
「いいんですか、じゃあ遠慮なく。
千紗兎さ〜んこっちで一緒にみましょ〜」
今言われた感じ二人増えても大丈夫でしょう。
社長の近くで見るのは緊張するかもだけど
こっちの方が楽しそうだから我慢してもらおう
「しゃ、社長!!こ、ここで見ていいですか?」
「ええ、どうせ。ここ私以外座る人ほとんどいないですし、
座るとしても監督とかコーチ陣しか座らないしね」
「じゃ、じゃあお言葉に甘えて」
そりゃ普通緊張するよね。
申し訳ないがこっちの方が試合正面で観れるし、
人いないなら喋りながら見れるしね!
「お、始まった。みんな身長高いですね。
どういう基準で、選出されているんですか?」
「この間あった春に試合の時に優秀な選手が選出されているんです。
全国からとはいけないんですけど、東京都内での選出になりますね。
毎年同じように選抜されているんですよ」
「そうなんですね。じゃあ高校生もおんなじ感じなんですね」
「高校生の方は何人か他県から来ていますよ。
高校卒業後にチームに所属する可能性のある人は、
スカウトしたりしていますよ。
選抜の高校生対プロもありますから。」
「午後一発目のやつですね。
ちょっと楽しみなんですよね。
まあドリームチームの方の三試合の方が楽しみですけど。
そういえば今日のご飯ってどうすればいいんですか?」
「関係者の方はお弁当が出るわよ。
桜君の分もあるわよ。一緒に食べましょ」
「ここの上のギャラリーか、休憩スペースで食べれますよ。
体育館のコートでは食べちゃダメですからね」
まあそりゃそうだよな。
ギャラリーは多分保護者とかしか入れないっぽいし、
ギャラリーで食べるのもいいな。
「あと、月白君は飲み物なくなったら言ってくださいね。
スポドリを渡しますから。午後までとりあえず何もないですから。」
「了解です」
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