第17話 当日

『起きなさい!!!』


痛い〜頭が割れる〜

は!本当に叩き起こされた!


「ひどいぞカレン!」


『最高の目覚めでしょう。

予定より遅い起床なのです、さっさと準備をしてくだだい』


本当だ、あれ?アラームかけていたのに

昨日遅くなかったんだけど、久しぶりに早起きはできないもんだな

まあ、絶対に遅刻することはないんだけどね


「服はこの前買ったやつでいいかな。

持ち物はないんだよね確か、髪の毛やって顔洗ったら下降りるかな」


ふう、時間通りに降りてこれたな。あれ?


「霧虎さん、お仕事ですか?」


「桜君、ええ今日はイベントに呼ばれててね

朝早くからお出かけ?」


「はい、じゃあ頑張ってくださいね」


「ええ」


仕事をしている人は大変だよな。

朝に弱い俺からしたら毎日早起きだけで偉業だね

時間さえあればいくらだってねれるやんね


「待ちました月白君?」


「いえ、今来たところです。今日ってどこでやるんですか?」


「今日はヨモギ第一体育館です。ここから三十分ぐらいで

開会式は九時です。私たちはその前に準備と

月白君は着替えたりをお願いしますね。」


「おっけいです。じゃあいきましょうか」


----------------------------------------------

「こっちです。関係者は裏の方から入るんですよ。

まあ、表から入ったら騒ぎになりそうですし」


違いない、ちらっと車から見えたけど

子供達がいっぱいいたからな。多分中高生組かな

選抜の人以外も見学はできるのかな


「千紗兎思ったより早かったわね。

着替えて準備手伝ってくれる?関係者チー......お、男!

千紗兎!だ、誰このイケメン!!ちょっとこっち来なさい!!」


ああ、連れてかれちゃった。まあ待ってればいいかな。

それにしても声でかいな。さすが体育会系

前世の高校以来のこんなでかい体育館上がる〜


「ごめんなさいね。あたしは佐々木 美代、

この子と一緒でマネージャーをやっているわ。

よろしくね。今、君のバッシュがないからそれを千紗兎が聴きに行ったから

着替えとかを渡しちゃうわね。あと更衣室の方も案内するわね」


「わかりました、よろしくお願いします。」


てか、男子がこういう場所来ないのに

更衣室とかってあるのかな?トイレとかも


「ここが男子更衣室で、

悪いんだけどここにしかトイレがないから覚えておいてね。

はい、これがアンダーでこっちがバスパンとシャツね。

着替え終わったら、さっきのところに戻ってきてもらえる?

そしたら、千紗兎も帰ってきていると思うから案内させるわね」


「何から何までありがとうございます。

じゃあすぐに着替えますね。」


『カレン監視カメラとかある?』


『ありません』


よかった、勝手に写真撮られるのはいいけど

着替えている時とかの隠し撮りは嫌だからな


「よし着替え終わった」


え?早くない?

男の生着替えなんてどこに需要があるん.....

やめておこう多様性の時代だからな

うん、スキップしました。はい!


「あ、千紗兎さんそれ僕のバッシュですか?」


「月白君!似合ってるね。はいこれバッシュ

じゃあ体育館の方に案内するね。まだ始まらないと思うから

バッシュはいて適当にシューティングしていていいよ」


「わかりました。始まる時ってどうすればいいんですか?」


「関係者の人は席があるんだけど

最初のアップに参加したい場合は言ってくれたら出れると思うから。

中高生との試合始まったら、一緒に見ようね」


アップか参加しようかな。シューティングして感覚戻したら

うわ〜久しぶりの体育館の匂い!いい!

早くボール触りたいなウズウズしてきたぜ


---------シューティング中の会場にいる人たちの会話--------------

「あの子上手くない?誰の関係者?」


「千紗兎の連れてきた子だって、めっちゃイケメンだよね。

なかなかお目にかかれないレベルで、しかもあんなに運動ができるなんて

てか、バスケ上手くない?さっきからスリー外してないよ」


「誰かメモってる子いない?」


「今13本中13本インです」


「「いや入りすぎ!!!」」


「ちょっとコツ教えてもらおうかな」


「何言ってんの、日本のスリーポイントシューターが。

それに、セクハラとか怖いんだから気をつけなさいよ」


「はいはいわかってますよ〜

うわダンク!かっこよ!!惚れるわ〜」


「マジで声かけに行こうとしないでよ」


「あれ?月白君?」


「社長コートの方にいるの珍しいですね。

てか、月白君?知り合いなんですか!!!」


「え、ええ最近知り合った仲良くさせてもらってるんだけど。

まさか今日ここにいるなんて思わなかったわ」


「声かけに行きますか!!!」


「今はいいかしら、結構集中してやってるし

関係者チームっぽいから話す機会はあると思うし」


「白金社長、彼を撮っても大丈夫ですかね?」


「ああ広報のう〜ん。彼だけを撮るのはちょっとダメかもね。

まあ一応聞いてみましょうか?」


「ええ、お願いします」


「社長!!私も紹介してください!!!」


「もういいわ、ついてきてちょうだい」


「すみません社長」


「マイもちゃっかりついて来てるじゃん」


「うるさい美奈」

----------------------------------------------

結構入るな。なんなら現役の頃より入ってるよ

スリーなんて外さないし、これで15本目!


おし!こんなもんかな

ん?あれ霧虎さん!!何でここに

そういえばイベントがどうとか言ってたよな


『まあ、あのマンションにプロの方々が在住していて

そこのジムを使っているのですから

そのマンションのオーナーが出資しているのは通りでしょう』


『先に言ってよカレンさん!!』


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